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君の居場所

5 - 同じ過去

♥

112

2025年05月10日

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圖阿です!

前回からの続きです!


どうぞ!






・・・





🦁side






ないこと出会ったのがいい刺激になったのか、あれからほとけは少しずつだが俺への敬語も抜けてきた。


💎「行ってきます……!」


🦁「いってらっしゃい♪」


ほとけは最近、ないこの働く精神科医に通っている。


ないこからは、『精神が弱ってるけど、ほとけっち自分から変わろうと頑張ってて凄いよ!』とのこと。


あいつが笑ってくれるようになったらええなぁ…。


あいつと出会ってから、まだ俺は一度も笑顔を見ていない。


なんかあるんやろうか?




💎side




💎「失礼します……!」


🍣「ほとけっちいらっしゃい♪!」


ないちゃんと出会って、精神科の話をされたとき、初めは行く気なんてなかった。


けど、このままじゃだめな気がして、僕はないちゃんの働く精神科に通うようになった。


🍣「最近調子はどう?」


💎「良いかな……前よりも食べられる量が多くなったし」


🍣「お!それはいい進歩だね♪」


🍣「初めてみたとき、ほとけっち痩せすぎて消えちゃうんじゃないかと思ったけど、今は良い感じに肉が着いてきて、平均的になってきたね♪!」


🍣「どう?アニキの料理もいっぱい食べてる?」


💎「うん…!まだ、たくさんは食べられないけどちゃんと美味しいって思えるようになってきたし」


🍣「そっか……よかった」


僕の言葉を聞いたないちゃんはホッとしたような顔をした。


それもそうだ。


いじめや虐待を受けて、全てがどうでもよくなってから、僕は食べ物の味がよくわからなくなった。


原因は精神的ストレスによるものだと判明したが、特に何とも思わなかった。


けど、手料理を食べさせてくれるアニキに、『美味しいか』と聞かれるたびに、嘘をついていたのがもやもやしていた。


そのため、最近ではちゃんと美味しいと思えるようになってきて、スッキリしてる。


🍣「………少し、聞きたいことがあるんだけどいい?」


🍣「嫌だったら素直に断ってくれていいから」


🍣「ほとけっちの親御さんと学校について……なんだけど」


🍣「……聞いても大丈夫?」


💎「…………うん……いいよ…」


🍣「ありがとう」


🍣「ほとけっちは確か、お母さんと一緒に暮らしてたんだよね…?」


💎「うん」


🍣「実は、ほとけっちがいなくなってからどうしてるのかをちょっと調べたんだけど、どうやら………亡くなったらしいんだよね」


💎「…………そ…っか………」


ないちゃんのその言葉に僕はすぐには理解できなかった。


いつも家に色んな男性を呼んでいた母のことだから、家を捨てることはあっても、死ぬことはないと思っていた。


💎「……死因……って……なんなの…?」


🍣「どうやら、殺されたみたいなんだよね」


『殺された』


その言葉を聞いた瞬間に、納得してしまった。


父に捨てられる前も、父さんの会社の社員さんに社長夫人というだけで、酷い扱いをしていたくらいだ。


捨てられたあとも、近所から苦情が来るくらいには酷かった。


🍣「お母さん、既婚者の男性複数人に手を出してたらしくてね……その内の一人が、腹部を刺して殺したらしい」


💎「………………」


🍣「……ごめん……いくら虐待を受けていたとは言え、こんな話をするのはよくなかったよね…」


💎「いや、大丈夫だよ………ちょっとびっくりしただけだから」


💎「……それで……ないちゃんは何が聞きたかったの…?」


🍣「お母さんが亡くなってしまったから、ほとけっちには正式に孤児院に行くことができるんだ」


🍣「と言っても、年齢的に長い間は入れないんだけど……それでも、今までよりはずっと自由に暮らせると思うんだ」


💎「孤……児院………」


🍣「そう。実は、一駅先に色々な学部がある学校があってね、主に、障害のある人や、孤児を対象にしてる学校でね」


🍣「ほとけっち、あんまり前の学校でまともに学べなかったって言ってたから…どうかな?」


💎「………その学校ってさ…………精神科とかある?」


🍣「……あるよ…!……もしかして、興味があるの?」


💎「……僕さ……ないちゃんはみたいな人になりたいんだ…」


🍣「え!?俺!?」


💎「うん………今まで生きてる価値のない僕は消えてしまえばいいってずっと思ってた…けど」


💎「ないちゃんやアニキにあって…寄り添って話を聞いてもらうだけでずっと気持ちが楽になったんだ」


💎「だから……僕もそんな誰かを助けられる人になりたい!」


🍣「………((ポロッポロッ」


僕が話し終わると、ないちゃんは泣いていた。


💎「な、なんで泣いてるの!?……もしかして…キモかった……?」


🍣「……ッ…違う…そうじゃないよ…♪」


ないちゃんは涙を拭きながら話し始めた。


🍣「……そう言ってもらえたのが嬉しくてね…」


🍣「実は、俺も昔ほとけっちみたいになって、アニキに助けられたことがあるんだ」


💎「…え……ないちゃんも…?」


🍣「うん笑……俺はさ…虐待とまではいかなかったけど親にまともに育てられたことがないんだ」


🍣「ずっと放置されてた」


🍣「俺が泣こうが、騒ごうが両親は見向きもしなかった」


🍣「そんな俺を親からの愛情をもらえない奴……そう考えた同級生数人に虐められてね……親に虐められてることを相談しても『だから?』…で片付けられちゃったんだ」


💎「…どうして…ッ…?」


🍣「…後から知ったんだけど、2人は子どもなんて望んでいなかったんだ」


🍣「そんな中で生まれてしまった俺を仕方なく育ててたんだって」


🍣「しばらく経って、両親が交通事故で死んで一人になった後、親戚の家に引き取られたんだ」


🍣「けど、馴染めなくてね…w」


🍣「もういっそ死んでしまおうかなって思ったとき、親戚の集まりに来てたアニキに助けられたんだ」


💎「…じゃあ……2人は…親戚だったんだ…」


🍣「うん。それで、アニキの家に引き取られて、たくさんアニキに助けられてさ……俺もこんな人になりたいって思ったんだ♪」


🍣「そっから色々勉強して、今精神科医として働いてるって訳」


💎「そうだったんだ……」


🍣「だからほとけっち……俺みたいになりたいって言ってくれてありがとう♪


🍣「長々とごめんねw…もう遅いから帰りな…?」


🍣「学校の話はこっちで色々やっておくから」


💎「うん…!…ありがとうないちゃん…!」





病院を出て、僕は家に向かった。


その道中で僕は路地裏に連れ込まれた。


見知った制服の男数人に。







続く







・・・




たぶん後ちょっとで終わります!


見てくださりありがとうございました!







この作品はいかがでしたか?

112

コメント

5

ユーザー

️️️🩵くん!!!??連れていかれた、だと!?今すぐにでも〇しに、! 今回も最高でした!続き待ってます!

ユーザー

衝撃の事実ッッ!!!(( あれっすよね……なんか、、こういうの好きだからかわかんないですけどすっごい見てて飽きないっす‪🙄‬ まじ最高でした😭

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