カイラ「じゃあ行くぞ」
覚悟を決めたおれは深呼吸をして落ち着けた
カイラは前方に両手を伸ばし、目をつむった
カイラ「タイムトラベル…!」
ブゥン!とワームホールが現れた
カイラ「いいか、何らかのイレギュラーが起こらない限りもう二度と現代には帰れない」
悠「わかった、協力感謝する」
おれはワームホールへと足を運んだ
カイラ「幸運を祈る。じゃあな、探偵さん」
カイラの声が遠のいてくる
悠「ここが…900年前のアルタイル王国…」
ワームホールは消滅し、目の前に広がるのは、山頂の墓地から見える、今ほど栄えていないアルタイル王国の全貌だった。
悠「この国のどこかに…人間とエルフを狂わせた諸悪の根源が…」
悠「必ずぶっ殺してやる」
アルタイル城 王宮
アルタイル城は木材で出来ており、その城の内部は実に狭い場所であった
まだこの時代には、魔法も、銃もない
城や街の警備兵は弓矢を背負い、木材で出来た装備を着用し澄ました顔で警備に務めている
そんな時代でただ一人、魔法の研究を行う国王が居た
ファーストクライス「できた…ハハッ!!!!ついに出来たぞぉ!!!!!!!」
初代クライスは自室で人知を超えた兵器、「魔法」の研究を完遂させた
最初に創られた魔法それが、爆発魔法だった
この世界で言う「魔力量」とはその生物の寿命を表している
生まれた時に決まるその生物が兼ね備えた魔力が一度尽きてしまうと、その生物も死んでしまうのだ
対して爆発魔法は魔力消費が軽く、どんなエルフでも扱いやすい魔法だ
どうやって、魔法が生まれたのか
二年前、かつてファーストクライスがスモーク山の魔獣退治を兵士を率いて討伐していた際に起こった事件である
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