テラーノベル
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元貴に再び連絡を入れてから数時間後、すぐに元貴から連絡がついた。
「あ、涼ちゃん、元貴から返信きた」
「なんてなんて?」
涼ちゃんが俺のスマホを覗き込む。恐る恐る元貴からの返信を見てみると、トーク画面には
『ちょうどいいや』
『それ、今日でもいい?』
という二通が。
「………今日!?」
元貴からの返信に、つい驚いてしまう。
今日って……たったさっき思い立ったことだし、まだ心の準備が。やばい、どうしよう。どんな風に元貴の本心を聞き出せばいいんだ?いや、元貴はもう既に俺がこのことを企んでいるのを知ってて、あえて俺を困らせるように「今日」って言っているのか…?
「若井、落ち着いて…落ち着いて!」
涼ちゃんの呼びかけでようやく我に返る。
「大丈夫、元貴が僕たちの考えを見越して今日って言ってることは……っ…多分ないだろうし、そもそも!元貴は今日ソロでの仕事だったし、今後もソロの仕事が続くって言ってたでしょ?そりゃ僕たちと違って、空いてる時間も違うでしょ?」
涼ちゃんの冷静な言葉に、肩の力が少しずつ抜けていく。そっか、元貴だって忙しいんだし、変に疑うのも違うよな。
気がつくと手は勝手にキーボードを打っていて、トーク画面には『じゃあ今日の22時からね』の文字が。
「……送っちゃった…」
後悔してる、だなんて言いたいわけじゃないけど、本当にこれで良かったのか不安になる。両手で顔を覆う俺を見て、涼ちゃんが静かに口を開く。
「今日逃したらいつ行くの?」
涼ちゃんが真剣な眼差しを俺に向ける。
正直、今にも逃げ出したかった。だって俺にこんな大仕事が務まるか不安なんだもの。すぐにアタフタしちゃう俺よりも、安心感と説得力のある涼ちゃんの方が、元貴の話を聞くには向いてるはず。
「……俺にしか、できないんだよね?」
震える声で恐る恐る問いかけると、涼ちゃんは
「うん、きっと若井じゃなきゃダメだよ」
だなんて、優しく笑って返してくれた。
涼ちゃんがそっと手を出す。
「一緒に、元貴を助けよ?」
今にも心臓が飛び出しそうなほど、ドキドキする。だって、もし俺が上手くできなかったら、もう元貴の話を聞くことすら出来なくなってしまうかもしれないのだから。
…でも、助けたいって思っているのは本当だから。俺は涼ちゃんが差し出した手を握る。
「助けないとね…!」
俺がそう言うと、涼ちゃんはまるで「そうこなくっちゃ!」とでも言うかのように、ニコッと笑って見せた。
涼ちゃんと色々話し合っているうちに、時間はだんだんと約束の時間へと迫っていた。
「元貴の家で話すんだっけ?」
「うん」
彼女さんはいいのかな?と、涼ちゃんは不思議そうにする。
「特に何も言ってなかったし、彼女さんの方が出ていったのかも」
「……だとしたらさ、もし若井と元貴が話し合ってる時に彼女さんが帰ってきたら……大丈夫かな……?」
「やめてよそんな怖いこと」
涼ちゃんは「大丈夫、大丈夫」だなんて言うけど、その一言、結構怖かったんだけど。
「とにかく!元貴に怪しまれない程度に質問して、元貴の気持ちを尊重することを目標に!でも否定することも大切だけどね!!」
「ぅ、うん!!」
涼ちゃんの曖昧な目標に、正直ついていけないが、なんとなくなら理解はできた。
数年前に元貴と飲んだ日の、元貴のセリフを思い出す。
『若井には聞いて欲しいんだ』
今日は絶対に流されない。聞くだけじゃダメだ。ちゃんと元貴の本心に触れるためには、歩み寄らないと。
「……じゃ、行ってくるね」
「うん!!報告、待ってるね」
俺が楽屋のドアノブに手をかけると、涼ちゃんも近くに寄ってきてくれる。涼ちゃんは俺の肩に優しく手を置くと、「絶対大丈夫!」と今日1番の優しい笑顔で見送ってくれた。
俺は楽屋を出て、そのまま地下一階に来てもらっているタクシーの方へと向かう。地下一階に着くと、黒色でライトを付けたタクシーが端に止まっている。俺がタクシーの方へと近づくと、運転手は気がついたようにペコッと頭を下げた。
「すいません、お願いします」
軽く頭を下げてタクシーに乗り込む。
「どちらまで?」
「えっと、ここに行って欲しくて……」
俺は元貴の住むマンションの住所を教える。運転がハンドルを握ると、ゆっくりとタクシーが走り出す。
ここのスタジオから元貴のマンションまで、タクシーで行けば大体10分。その10分間がとても長く感じて、不安で、怖かった。そんな時は、流れゆく景色を見つめながら、楽しかったことを思い出す。これは元貴に教えてもらった方法だ。
頭の中で、楽しかったことを思い出す。初めて元貴とスタジオに入った日、初めてミセスのメンバーと遊びに行った日。そういえば、最近3人でやったあのゲーム、楽しかったな。新作も出たらしいし、またやりたいな。涼ちゃんはあのキャラお気に入りだったけど、新作にはいないらしいな。悲しむかな?元貴が言ってた新作の予想も結構当たってたな。
そんなことを考えているうちに、窓からの景色はだんだんと元貴の住むマンションの近くへとなっていく。
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お久しぶりです˵>𖥦<˵ ^
早めに次回出したいとか言っといて、普通に1ヶ月程空いてしまっていました😩💭ほんとにすみません………( ͒ ඉ .̫ ඉ ͒)💧
5月に入りましたね…!5月19日は涼ちゃんの誕生日!その1ヶ月前、4月19日は作者の誕生日でした😆🎶
作者はそろそろ夏が始まることにビクビク怯えていますᐡ• ·̫ •̥ᐡ💦💦暑いの大嫌いなんですよね~耐性がないんですよ🫣💧
みなさん忙しい日々が続くと思いますが、共に頑張りましょう!!!ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ💗
ではまた次のお話で^^
NEXT ▶︎ ♡1,000
コメント
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若井さんは大森さんにしっかり言えるのか、次回がとても楽しみです!
31,631
ぎゅいーんっ⚡︎