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おそ松×トド松

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おそ松×トド松

1 - 「放課後の距離」第一話

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2025年04月21日

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「放課後の距離」第一話





放課後、学校の廊下


トド松は廊下の一角で同級生たちと談笑していた。女子たちが「トッティ、かわいい!」と声をあげるたびに、彼はにっこり笑って相手をしている。

トド松「まぁまぁ、そんなに褒めても何も出ないよ~。」

軽い調子で返すトド松に、周囲はさらに盛り上がる。


一方、少し離れた場所でその様子を見ているおそ松は、不機嫌そうにため息をついた。

おそ松「……なんだよ、あいつ。調子に乗りすぎだろ。」


おそ松はトド松の周りの人だかりに目を向けながら、なぜかモヤモヤする胸の内を抑えられない。その場を立ち去ろうとするが、どうしても視線がトド松に吸い寄せられる。





帰宅後、松野家のリビング


夕食の時間、松野家の賑やかな空気の中、おそ松はわざとトド松に絡む。

おそ松「お前さ、最近学校でモテてるらしいじゃん?」

「ん~、まぁね。」トド松は自信満々に返事をする。

おそ松「は?なんでそんな偉そうなんだよ。」

トド松「だって事実だもん。なに?、おそ松兄さん、ヤキモチ?」


その一言に、おそ松の眉がピクリと動いた。

おそ松「はぁ?誰がヤキモチなんか焼くかよ!」

トド松「ふーん、じゃあなんでそんなに怒ってんの?」


トド松は軽く笑いながら話を流そうとするが、おそ松は追い打ちをかける。

おそ松「お前さ、もうちょっと兄を立てろよ。俺がいなかったら、お前なんて何もできないんだから。」

トド松「はいはい、ありがとー。」


表面上はいつもの口喧嘩だが、トド松の胸にはほんの少しだけ引っかかるものがあった。おそ松の言葉の裏に隠された、微妙な感情に気づいたからだ。





その夜、トド松の部屋


トド松はベッドに横になりながら、ふと思い出した。

トド松「お兄ちゃん、ほんと子どもみたいだな……でも、ああいうとこ、嫌いじゃないかも。」


自分でも理由はわからないが、おそ松の顔が頭から離れない。


一方、おそ松は自分の部屋で一人つぶやく。

おそ松「なんなんだよ、あいつ。俺の弟なのに、他のやつにニコニコしてんじゃねえよ……。」


それぞれの想いが交錯する中、夜は静かに更けていく。





次回予告:

風邪を引いたトド松を看病するおそ松。二人の距離が少しだけ近づく夜。

「お前には俺がいるんだから。」

その言葉の意味とは――?





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