朗らかに光る星。
星屑のテーゼ。
あれよあれよと問いかける。
街奥に聳え立つ大きな黒いお城。街のシンボルとでも言うように立っている。
その少し下に白く古びた今や誰も来やしない教会があります。そこに一人。私がぽつんと座っています。
割れた花瓶。植物が生えた床。蔦に囲われたステンドグラスの窓。
聖書を手に取り私は夜を歩く。
山に流れる白く優しい気配を追いかけ。
きっと何時か会える事でしょう。
夜の星とお茶会をして、貴方に伝えましょう。
「全地よ、主に向かって喜びの声を上げよ。喜びながら主に仕えよ。」と申します。
聖書の言の葉を告げましょう。
ある日の事です。
昨日までお城であった建物が黒い炎の様なものになっているのです。
燃え移るのかと多くの人は恐れました。
何処かへ逃げる者もいました。
ついにこの街に残るのは年老いた私のみになりました。
この醜い顔と共にこの街は消えて行くのでしょうか。
ねぇ、街よ。最後の時ぐらい、私の演出になってくれやしないだろうか。
私はマッチに火をつけ街に残った家の跡に赤く灯された炎を色々な所につけます。
さて、後はこの火があの、恐れの想いのように広がり私を包んでこの町を消すのを待つのです。
協会に戻り階段に腰掛けます。
割れた花瓶。植物が生えた床。蔦に囲われたステンドグラスの窓。誰もいない街。
炎と私。夜と星。
聖書をぎゅっと抱いて待ちます。
しばらくすると聖書にも火がつきました。
ゴッホ より 星月夜 と 言う 絵 を 元 に 書きました 。
素敵 な 絵 です 。
コメント
1件
いや天才すぎます ... !!!