テラーノベル
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はいどうも主です!また新しいの出しました ボクが出したヨラ様の参加型の資料のキャラにハマって、現在です!まぁ、インスピレーション?というものなのかな?なんかこう、 ビビット来て衝動的に始めました!勇者とか出てくるけど、ヨラ様のとは全然関係ないです!あくまでボク個人のとして読んでほしいです!
1.傲慢な希望の音
「いよいよだな。この扉の先で、魔王との決着をつける!」
若き勇者アレンは、聖剣の柄を強く握りしめ、背後の仲間に告げた。数々の苦難を乗り越え、魔王城の最上階まで辿り着いた彼らは、勝利を確信していた。聖域の加護を受け、全人類の期待を背負った自分たちが負けるはずがない、と。
だが、大廊下の扉の前に音もなく立ちはだかったのは、魔王ではなかった。
「……お騒がせして申し訳ございません」
その男、ヴルクの声は驚くほど穏やかで、まるで客人を迎える執事のようだった。だが、僧侶のミナは本能的に震え上がった。彼の瞳には、自分たちが「人間」ではなく、単なる「片付けるべき塵」として映っていることに気づいたからだ。
通じない「全力」という名の騒音
「どけ、魔王の犬め! 合体奥義、いくぞ!」
アレンの合図とともに、パーティー全員の魔力が爆発する。
「アブリューエルピスソード!!」
白銀の輝きが廊下を埋め尽くし、絶対的な破壊の光がヴルクへと迫る。
しかし、信じがたい光景が広がった。
ヴルクは逃げることも、防御を固めることもしなかった。彼はまるでお気に入りの曲に合わせてステップを踏むかのように、優雅に、流れるような動作で光の奔流をすり抜けてきたのだ。その動きには殺意すら混じらない。
「そんな……馬鹿な……!?」
勇者の叫びすら、ヴルクが近づくにつれて「音」そのものが空間から消えていく。
「魔法が……消えた!?」
「いえ、正しくは『最適化』したのです。主にとって、その輝きは不快ですので」
ヴルクは、驚愕に目を見開く勇者たちの死角へ、滑るように潜り込んだ。
執行:天墜焦土の舞踏
彼は、まるで舞踏会で愛するパートナーをリードするように、勇者たちの懐へと滑り込み、一人ひとりの急所へ、優しく掌を「添えた」。
「……失礼。こちらが、貴殿らの終着点です」
『天墜焦土黙示録(エターナル・フレア・ディスペア)』
爆発音はない。ただ、触れられた箇所から、深く美しい黒い光が、静かに、しかし抗いようのない速度で体内へと染み込んでいく。
「痛みはありません。ただ、絶望と共に灰になるだけです」勇者たちは、その黒い光のあまりの美しさに、反撃の意志すら奪われた。体内を蝕むのは、のたうち回るほどの激痛。しかし、ヴルクの指先が添えられた瞬間、彼らの叫びは喉元で黒い光に吸い込まれ、一音として漏れ出ることはなかった。
黒い光に包まれた勇者たちは、最後の一閃を放つ姿勢のまま、音もなく崩れ去る。武器も、防具も、そして彼らが抱いた「希望」という名の眩い光も。すべてはヴルクの「舞」によって中和され、深く美しい黒の中に溶け、消えた。
2.静寂の完成
数秒の後。
大廊下には、再び完璧な静寂が戻った。絨毯には煤一つ残っておらず、空気は洗浄されたかのように澄み渡っている。
ヴルクは、乱れた前髪を一筋、静かに整える指の音だけが微かに響く中、扉の向こうの主君へ向かい、最も美しい所作で跪いた。
「……お騒がせいたしました。雑音はすべて、このヴルクが『無』へと運びいたしました。……我が主よ」
扉の向こうから、いつもの、そして彼にとって世界で唯一の意味を持つ声が届く。
「……そうか、よくやった、ヴルク」
その瞬間、魔王の指先にある『黒い結晶』が、深く、妖艶に光を放った。アレンという存在は、この世界から跡形もなく消滅し、後に残ったのは、勇者たちがいたことすら疑わしいほどの、完璧な静寂だけだった。
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