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START(視点無し(?))
「え?」
「2人ともごめん!おまたせ!」
何も知らない絵名が買い物袋を持って店から出てきた。
「え、絵名!も〜遅いよ〜、笑」
「ごめんってば」
「ん、じゃ行くぞ」
絵名はごきげんでスキップしていた。
「ちょ、ちょっと待ってよ〜!」
そう言ったものの、瑞希と彰人は早歩きにしようともせず、ゆっくり進んでいた。
「…一線越えてようと、絵名は必ずボクのモノにするから。」
そう言って瑞希は、待ってよ絵名〜!と、その場から逃げるように絵名を追った。
彰人視点
東雲家
「ただいま〜…はぁ、疲れた。」
「ん?彰人、どうしたの?そんなに私の事じっと見て。」
「絵名。ちょっと来い」
「わっ、ちょ、!?」
絵名は彰人に腕を引っ張られ、彰人の部屋に連れ去られた。
「い、いきなりなに!?」
「絵名、好きだ。世界一愛してる。」
瑞希に先を越されるまいと絵名を押し倒して絵名に愛の言葉を伝えた。
「は?」
「絵名は好きな人居るのか?」
「そりゃ勿論、彰人だけど…」
「本当か?」
「じゃあ暁山は?」
「瑞希も好きに決まってるじゃない。ほんとにどうしたの?」
『瑞希も好き』 この言葉を聞いて初めてイラついた。なんで俺だけじゃないんだ。
早く俺のモノにしないと。そうじゃないと暁山に取られる。愛しの絵名が。愛する絵名が。
「きゃっ、ちょ、彰人!?」
絵名が俺だけの事を考えられるように、絵名の唇と俺の唇を合わせてキスをした。