暫くディティカと屋台を回っていると,各々が好きな屋台を見ようという話になり,好きなように回り始めた
叢雲君は私が心配だと言い,ついて来てくれた
『叢雲君,別に良かったんだよ』
カゲツ「カゲツでいい……カゲツって呼んでや」
ジッと叢雲君は私の目を見ながら言った
『分かった。カゲツ君』
断る理由はないし,呼んでみる
カゲツ「ん…あ,りんご飴と綿飴買わん?」
『美味しそう。買おっか』
カゲツ「…………ん」
カゲツ君は手を差し出して少し俯いた
カゲツ「これなら,はぐれんやろ…」
ああ,そういう事か
『ありがとう,カゲツ君』
手を取り綿飴とりんご飴を買って食べ歩く
『わ,このりんご飴美味しい』
カゲツ「綿飴あまっ」
私達がそうしていると明るい女の子にしては低めのアルトの声が聞こえてきた
アイ「みゆゆにカゲツやん!奇遇やなあ!」
マナ「あっ!あの時の!首飾りありがとうございます!」
ウェン「カゲツきゅんに結だ〜!
え,結浴衣かわいい〜!めっちゃ似合ってる!」
イッテツ「でしょ!?まじで俺の妹天使!」
リト「は?妹?てかなんでカゲツと居るの?」
リト君はむすっとこっちにやって来て私とカゲツ君を離した
カゲツ「えっ……は、 」
『ちょっとリト君
カゲツ君が困惑してるでしょ』
リト「うっせ」
全くリト君ってば…カゲツ君めっちゃ困惑してるじゃん
アイ「なんか,どんまいカゲツ」
ウェン「あー……どんまい」
〜アイ視点(少し前)〜
マナに呼ばれてオリエンスと祭りを回ることになった
全員浴衣を着て,いろんなものを食べて遊んだ
リトは結と回らなくてガッカリしてた
悪かったな僕で
少し遠目に結とカゲツが見えてつい声を掛けた
アイ「みゆゆにカゲツやん!奇遇やなあ!」
僕の声にマナが最初に反応した
マナ「あっ!あの時の!首飾りありがとうございます!」
あ,首飾り拾ったん結やったんやな!
ウェン「カゲツきゅんに結だ〜!
え,結浴衣かわいい〜!めっちゃ似合ってる!」
確かにめっちゃ可愛い!さすが結や
イッテツ「でしょ!?まじで俺の妹天使!」
テツはシスコンになったなぁ
リト「は?妹?てかなんでカゲツと居るの?」
あれ,リトはまだ知らんかったんか?
リトはむすっと結とカゲツの方に行き繋いでいた手を離した
カゲツ「えっ……は、 」
めっちゃカゲツ絶望しとる
『ちょっとリト君
カゲツ君が困惑してるでしょ』
リト「うっせ」
落ち込んでいるカゲツを慰める
アイ「なんか,どんまいカゲツ」
ウェン「あー……どんまい」
僕の言葉でなんとなく察したウェンがそう言った
この様子じゃ一目惚れしとったな
んでリトが彼氏って知って絶望したなぁ…
アイ「また次があるよ」
カゲツ「うっさいわ」
ありゃ,ご機嫌斜めになっちゃった
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