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K「広いなあ!!」
あろまの運転でコテージに到着した。着いて早々に荷物を開けて自分のベッドを確保するきっくん。それにつられて他のメンバーもベッドに荷物を置く。
選んだコテージは2階建てで、設備も色々整っている。上は暑いからと、きっくんとFBは1階を選んだ。消去法で俺とあろまが2階になってしまった。俺もあろまも特に文句を言うこともないけどな。
正直俺はどこだって寝られる。
K「火起こしするかー」
F「道具はあろま持ってきてんだろ?」
A「あるよ」
E「アウトドア派は違うねぇ」
キャンプに慣れてるあろまが火起こし担当のようだ。その間FBたちは食材をもらいに管理棟まで行こうとしていた。何かあるといけないからと、俺は火起こしチームに強引に入れられた。
火なんて起こしたことねぇのに…
E「きっくんテンション上がってたな」
A「そりゃこんな良いところ泊まるんだからテンション上がるべ。お前は違うのかよ?」
E「いや、俺ももちろん楽しみだよ」
A「にしては顔に出さないな」
お前もだろ、と言いたいのを我慢して、あろまの準備を横目で見ていた。
E「これ、初めて見るんだけど」
A「これね、スウェーデントーチ」
E「へぇ…」
A「木を組まなくていいから楽なんだよ。冬場は特にこっちのがいい」
E「詳しいんだな」
A「1人キャンプしてるし」
こいつは気づいたら一人で旅行している。温泉に行ったりキャンプに行ったり。一人が楽なんだって前に言っていた気がする。
E「寂しくない?」
A「全然」
俺との会話をしながらも慣れた手付きで準備している。俺もなにか手伝えることはないかと考えていた。
それにしても暑い。まだ猛暑ではないものの、夏だからか山でも汗はかくくらいだ。あろまも額に汗を滲ませながら作業をしている。
ふと、さっき冷蔵庫に入れておいたアイスリングを思い出した。タオルとともにそれを持ってあろまのもとへ向かう。
E「あろま、これ」
そう言ってタオルとリングを渡す。
A「あ…こんなの持ってきてたんだ」
E「暑いと思ってさ、タオルもあるから汗拭いたら?」
A「さんきゅ」
俺もなにか手伝おうか、というと、特に何もしなくていいとあしらわれてしまった。それでもあろまの隣に立ちながら、その様子を俺は見ていた。
数十分して、きっくんとFBが帰ってきた。両手にたくさんの袋を抱えてFBは嬉しそうだ。きっと食材がたくさん入っているんだろうな、顔が綻んでいる。
いつの間にかできていたバーベキューのグリルの横に椅子を置いていくあろま。
…流石にそれは手伝った。
To Be Continued…