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今度あったら、
おじいさんに案内された先には、入口から見えたよりもずっと広い庭があったが、手入れがされておらず、雑草が沢山生えていた。少し大きめの池もあったが、正直手を入れたくないほど濁っている。
「それじゃあ、わしは暫く街へ出かけておるから、この庭を頼むぞい」
「わかりました!お気を付けて!」
おじいさんはそう言うと、屋敷の入口の方へと向かって、そのまま街へをどこから取り出したか分からない車に乗って行ってしまった。
「やば…」
おじいさんの乗った車が完全に見えなくなったあと、レイナは思わず呟いた。
「ちょっと大分ヤバいけど、これくらいでへこたれてちゃやってらんないからね!」
アスカは元気よくそう言うと、テキパキと指示を始める。
「まず、全員で草を刈り取ろう。その後に、池。その後に低木の手入れに庭の見た目を整える。大体こんな感じで」
アスカが指示をすると、ナギとソウはそれぞれ違う方向から草をむしり始めた。
レイナは草刈機を作ろうとしたが、雑草の根がしっかりとついているため、刈っただけでは解決出来なそうだ。その為、草刈機は使わずにレイナも草をむしり始める。
30分ほどで、ようやく4分の1くらいの範囲の草がむしれた。
途中除草剤を作り出してしまおうかと思ったが、効果だけ理解出来ても成分を正確に知らないため、諦めて普通に草をむしった。
「30分経ったし、少し休まない?」
ナギ言葉で、レイナ達は休憩に入った。
「レイナ〜疲れた〜」
そう言ってアスカがもたれかかってくる。
「…重い」
自分よりも身長のある人が乗っかかってるので、だいぶ重く感じる。
除草剤の成分わかんないかな?
そう思いスマホで検索するが、正確な成分は出てこなかった。
「そういえば、草をむしったあとはどうすんの?」
ソウが自分の能力で、周りに涼しい風を吹かせながら訊く。
「あっ、ソウだけずるい!ちょっとソウの場所に集まろ!」
皆でソウの場所に集まると、ナギが自分で作り出した水の球体を渡してくる。
アスカがそれに口をつけて飲んだ。
「えっそれ飲めるの?」
レイナが思わず訊くと、ナギが何故だか誇らしげに答える。
「俺が作り出す水は真水だからね。ちゃんと飲めるよ」
「へぇ〜」
そう言って球体に口をつけてみる。
ストローのように水を吸うと、口の中に入ってきた。想像より冷たくて美味しい。
「んで、草むしったあとどうすんの?」
ナギから貰った水を飲み干したソウが再度訊く。
「えーっと…どうしよっか?」
アスカもそこまで考えてなかった様だ。
「ホームセンターで芝生でも買ってきたら?」
ナギが言った。
「あぁ、それでいいじゃん。1個買って来れば私が魔法でコピーするから」
レイナが言うと、ナギが心配したように言った。
「レイナ、魔力無くならないの?」
「『魔力が無くなる』?」
「あぁ、知らなかったの?」
レイナがナギの言葉を繰り返して訊くと、アスカが魔力について話した。
「魔力には限りがあって、僕みたいな視える系系の能力だと魔力とか気にしなくていいんだけど、ソウのみたいな感じの使ったりする系統の能力だと、魔力が無くなる少し前くらいの能力が使えるの」
「魔力が無くなったら?」
「最悪の場合タヒぬね」
「えっ」
アスカはしれっと言うが、レイナにとっては衝撃の事実だった。
「俺たちは魔力があるから存在出来ている感じだしね」
「最悪肉体は無くても生きてけるけど、魔力が無くなるとただの肉でできた人形になるもんな」
ナギとソウも当たり前のように言う。
「へぇ〜…使いすぎないようにしよ…」
レイナはもうこの3人の考えを理解することを諦め、残りの水を飲み干した。
「まぁ、魔力が尽きる前に倒れたり、それより前に具合が悪くなったりするから、タヒぬようなことは無いね」
アスカも残った水を飲み干すと、作業を再開させた。
2時間後、ようやく全ての草がむしり終わり、次は池を綺麗にしようとしたところ、庭に植える芝生を買いに行く人でもめ、じゃんけんで勝った2人が行く事になった。
結果、アスカとソウが勝った。
「じゃあ、僕達は買い物行ってくるね」
そう言ってアスカとソウは屋敷の入口の方へ向かう。
「やんなきゃダメか…」
2人が居なくなったところで、ナギが縁側に座り込んで言った。
「頑張ろ…」
池は底が見えない程濁っている。
はい。終わり思いつかずなんか雑になりました。もう後書き(?)に書くことすら思いつきません…
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございますヾ( ˙꒳˙ )