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今度あったら、
レイナとナギは、芝生を買いに行ったアスカ達がいなくなると、池の水を綺麗にし始めた。
「池の水を綺麗にするって、どうすんだろ?」
ナギが底が見えないほど濁った池を覗き込見ながら言う。
「私一旦スマホで調べてくるから、アメは…頑張って」
レイナはそう言うとスマホで池の水を綺麗にする方法を調べ始める。
ナギが何か言いたそうな顔をしているが、見なかったことにしてスマホを開いた。
もう少してこずっても良かったのだが、方法は案外早く出てきた。
先ずは池にいる生き物を水槽に移すそうだ。
「ナギ、池の中に生き物とかいる?」
「わかんないけど、多分いないんじゃないかな」
池に生き物がいないなら、次は池の水を抜く様だ。ポンプなどを作り出す前に、ナギの能力で何とかできないかを訊く。
「出来るよ。出来るけど…」
ナギは不安そうに言った。
「俺は水を出したり操ったり出来るだけで、吸収は出来ないし、それに水を操ると言っても真水とかにはできないから、出した水をどうするかが問題なんだよね」
「…穴でも掘る?」
「無理でしょ」
レイナは何かいい魔法はないかとスマホのメモ帳を開く。覚えた魔法は全てメモしているのだ。
「…じゃあ、私が異空間作り出すから、その中に水とかヘドロとか入れちゃって、終わったら異空間ごと消すか」
「フユの魔力が心配なやり方だけどね…」
「池の水は全部アメに出してもらうつもりだから。そこは頑張って貰うということで」
ナギが池の水を全て球体にする。水に着いてきた泥が落ちないように、球体になった水には流れ。つける。レイナがそのすぐ後に、球体の下に異空間の入口を作った。
静かに球体が異空間の中に入っていく。球体が全て収まると、レイナは異空間の入口を狭くして、2つのスコップを作り出した。
「じゃ、後はこれでヘドロを異空間に入れるだけだ 」
水が無くなった池の底は、ナギの膝辺りまでだった。底には沢山のヘドロがあるため、今の靴のままでは降りたくない。
「長靴ってあったっけ?」
ナギが訊いていくる。
レイナは、長靴を作り出した。
「はい 」
「ありがとう」
2人は長靴を履いて池の中ヘドロを異空間へ入れていった。
20分後、池のヘドロは全てなくなり、後は水を入れるだけとなった。
「たっだいまぁ〜」
丁度買い物からアスカ達が帰ってくる。
「おぉ〜もう」
ソウが感心したように言う。
「大分時間かかってたね」
レイナが異空間を消しながら言った。
「街とこの家の往復に時間がかかってさ」
「後は俺が水を入れるだけだから、3人は芝生の準備してて」
ナギが池に水を流し込んでいる横で、レイナはひたすら芝生をコピーした。
「私達はもう働いたから、芝生敷くのはスズとフウがやってね」
「了解〜…」
芝生をコピーし終わると、ナギの方も終わった様だ。
「じゃ、後はお願いね」
レイナとナギが縁側に座り、長靴を綺麗にする。アスカとフウは芝生を敷き始めた。
1時間後。草をむしるよりずっと早く、芝生が敷き終わった。
「かなり綺麗になったねぇ」
アスカが額の汗を拭きながら言う。
「後は、依頼主の帰りを待つだけだな」
4人が座って雑談をしていると、依頼主が帰ってきた。
「おぉ〜大分綺麗になったのぉ」
「依頼料は後日、銀行口座に振り込んで貰いますので。また何かありましたら、なんでも屋に依頼してください」
アスカがリーダーっぽく言うと、4人は帰路に着いた。
「どんくらい時間かかった?」
「大体4時間くらいじゃないかな」
アスカの問いに、ソウがスマホの時計を見ながら答える。
「4時間もやってたんだ」
空を見ると、来た時には上にあった太陽が大分移動している。
「毎回こんくらい時間がかかるの?」
「これはかなり長い方だね。そもそも皆で依頼を受けること自体珍しい事だし」
「大体1人か2人でやるよな」
アスカとソウが言う。
「へぇー」
のどかな田舎道が終わり、街が見え始めていた。
はい。前回に続き終わり方雑ですね。後前回のやつ見てて気づいたんですけど、それぞれの名前依頼の時用の名前にするの忘れてました。すみません…
ちょっとポンコツなところはありますが、ここまで読んでいただきありがとうございますヾ( ˙꒳˙ )