君と初めて出会ったのは、私が嫌々入った塾だった。
中2になる前の春休み、そんな中途半端な時期に私は塾に入った。
正直乗り気ではなかったけど、定期テストの点数はどれも散々で順位も半分もいってなくてやばいから仕方なく。 だからか塾へ向かう自転車のペダルもいつもより重く感じる。
いつもの通学路を途中で曲がって少し走ると塾に着いた。
先生は、面談で事前に会っているから知っているけど誰が来てるかは知らないんだよなぁ…
自転車についている名前とか学年のシールをみていくと1年で同じクラスの男子がいたけどそれ以外は名前も知らない人ばかりだった。
てか、他から見たら私結構不審者っぽいな。
名前をみていくと少し気になる名前があった。
―蒼井海音―。
青とか海とかそういうのが好きな私にとっては少し羨ましい名前だった。
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