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新学期が始まります。
学校に行きたくない人もいると思います。
明日が来るのが怖い人もいると思います。
朝起きるのがしんどい。
人と話すのがしんどい。
笑うことすら、しんどい。
そんな君に、今日は少しだけ話をさせてください。
僕は、みんなを救えるヒーローにはなれません。
僕が活動していることで、
世界の均衡が大きく変わるわけでもない。
だから僕は、
「明日だけ頑張ろう」
って言葉が、あまり好きじゃありません。
明日頑張ったら、その次の日は?
また「今日だけ頑張ろう」って言い続けるの?
毎日頑張り続けることを約束しなくても、
生きていていいと思うんです。
学生時代の僕は、
ありのままの自分を好きになってほしくて、
結構、前に出る人でした。
友達を笑わせたり、
自分から話したり。
でも家に帰ってから、
「ちょっと自分を出しすぎたかな」
「あんなこと言わなきゃよかったな」
って、後悔することもたくさんありました。
あの頃の自分が正しかったのかは、
今でも分かりません。
学校が嫌だったときも、
家庭のことで苦しかったときも、
そんな僕がよく見ていたのが、
海とか、空とか、星でした。
夜空って、
明るく輝いている星だけで
できているわけじゃないんですよね。
肉眼では見えない星もある。
周りが明るすぎて見つけられない星もある。
でも、
「見えない」と
「そこにない」は違う。
ちゃんと、そこにあるんです。
それって、人も同じなんじゃないかなと思います。
今、自分の価値が分からなくてもいい。
自分のことを好きになれなくてもいい。
周りみたいに輝けていないと思ってもいい。
君の価値が、
なくなったわけじゃないから。
人生って、
パズルみたいなものだと思うんです。
10人いれば、
10通りの考え方があって、
10通りの個性がある。
全部が簡単に綺麗にはまるなら、
きっと誰も苦労していません。
うまくはまれない日もある。
周りは綺麗にはまっているように見えるのに、
自分だけ浮いているように感じる日もある。
でも、パズルのピースって
全部、形が違うじゃないですか。
違う形だから、
そのピースにしか埋められない場所があります。
代わりのピースを持ってきても、
そこには綺麗にはまりません。
君も同じです。
今はまだ、
自分がどこのピースなのか分からなくてもいい。
自分の形が嫌いでもいい。
でも、
君にしか埋められない場所が、
この人生には必ずある。
だから、
欠けていい命なんてないと僕は思っています。
今の君は、
「自分は何も頑張れていない」
って思っているかもしれません。
学校に行けない。
勉強できない。
人と話せない。
笑えない。
布団から出られない。
何もできていないって、
自分を責めているかもしれない。
でも、苦しいときって、
自分のことを正しく見られなくなることがあります。
雨の日に窓の外を見ると、
景色がぼやけて見えるじゃないですか。
でも、
世界そのものが歪んだわけじゃない。
窓に雨がついて、
そう見えているだけです。
今の君も、
少し似ているのかもしれません。
君自身がダメになったんじゃなくて、
今、
心に雨が降っているだけかもしれない。
だから今見えている、
「自分なんか無理」
「自分はダメだ」
「自分なんていなくてもいい」
その全部が、
本当だとは限りません。
何度も、
「もう無理だ」って思った日があったと思います。
それでも、
なんとか今日まで来た。
それって、
すごいことをしていなくてもいいんです。
朝、起きた。
学校に行った。
学校を休むって決めた。
仕事に行った。
ご飯を少し食べた。
水を飲んだ。
布団から出られなかったけど、
今日をここまで生きた。
そんな小さなことでいい。
人って苦しくなると、
「何か大きなことをしなきゃ」
って思ってしまうことがあります。
でも本当に苦しい日に必要なのは、
大きな成功じゃなくて、
今日を生きることだったりします。
今日を生きる。
それだけで十分な日は、
本当にあります。
誰かと比べなくていい。
君には、
君のペースがあります。
星だって、
全部が同じように見えるわけじゃありません。
すぐに見つけられる明るい星もあれば、
街の明かりから離れて、
暗い場所まで行って、
やっと見つけられる星もある。
だから、
今、自分の価値が見えないからって、
なくなったわけじゃない。
そしてもし今、
「世界に自分一人だけ置いていかれた」
そんなふうに感じているなら、
少なくとも、
ここに私はいます。
君が抱えているものを、
全部同じように経験した人はいません。
10人いれば、
10通りの人生があるから。
「全部分かるよ」
なんて、僕は言えません。
でも、
「苦しい」
「しんどい」
「助けてほしい」
その気持ちを知っている人は、
ちゃんといます。
だから全部を一人で持たなくていい。
持てなくなった荷物は、
少しくらい誰かに預けていい。
うまく笑えなくていい。
今すぐ前向きになれなくていい。
自分を好きになれなくてもいい。
「助けて」って上手に言えなくてもいい。
でも、
ひとりで消えなくていい。
人生のパズルを、
一緒に完成させよう。
今はまだ、
どこにはまるのか分からなくてもいい。
君にしか埋められない場所が、
必ずあるから。
昔の僕は、
星に救われました。
そして、
画面の向こうにいる人たちに、
配信に、
活動者に救われました。
だから今度は、
僕自身が、
誰かにとっての一番星になりたい。
もちろん、
全員を救えるヒーローにはなれません。
それでも、
君が真っ暗な夜の中で空を見上げたとき、
「あ、ここにもひとつ星があった」
って思ってもらえるような活動者ではいたいです。
最後にひとつだけ、
今の君に伝えさせてください。
「頑張れ」じゃありません。
「もっと努力しろ」でも、
「明日は絶対学校に行こう」でもありません。
ここまで来てくれて、
本当にありがとう。
今日、この動画を見つけてくれてありがとう。
今は見えなくても、
君という星は、
ちゃんとそこにあります。
だからまたいつか、
画面の向こうで会おうね。
コメント
1件
わあ…このエピソード、すごく沁みました。 「見えない」と「そこにない」は違うって言葉、心に残りました。星の話と重ねるのが本当に優しくて。 あと「明日だけ頑張ろう」が好きじゃないってところ、すごく誠実だなと思いました。無理に前を向かせようとしない、その距離感に救われる人がきっといますよね。 「欠けていい命なんてない」という言葉も、読んでいてじんわり温かくなりました。 ももきんぐさんの、読者を一人にしないという姿勢が伝わってくる回でした🌷