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「ねぇ、なんでスカートばっかりなの?」
小さい時、祖母は、私にスカートばかり履かせた
祖母は、重度の過保護だ──
私は、その中で育ってきた
少々窮屈だったものの、気にするほどではなかった
登下校の送り迎え
お風呂も一緒
身の回りの事、何もさせてくれなかった
まるで、鳥籠の中にいるような感じだ
プールは、日焼けするから入れさせてくれなかった
門限は4時半までだった
ある日、私は、スカートが好きじゃなくなった
可愛いのは好きなままだ。
何が違うのだろうか。
自分が履くならズボンがいい
男の子の友達が、気楽
昔はピンクが1番好きだった
でも、白や黒のシンプルが好きになった
可愛いも好きだけどかっこいいが1番好きになった
祖母は、成長だと思っていた。
でも、自分では、女の子なのが嫌で仕方がなかった
恋愛対象は、どちらでも大丈夫だ。
おかしいと分かってた
祖母に心配させたくないから
黙っていることにした
小6の時、精神科に行った。
クズ男彼氏に出会ってから精神異常が起きた
じっとしていられない、爪をむしる、噛む
唇を噛む、夜中に叫んだり、暴飲暴食なのに痩せてた
寝れないなど、沢山のことが起きた。
祖母に連れられ病院へ行くと
鬱と言われた。
信じられなかった。
それから、安定剤と眠剤を処方された
身体的にも異常が起きた
「自分の体が気持ち悪かった」
それでも生きたいとか、思ってしまう自分がいて嫌だった。
1ヶ月に1回のペースで病院に通った
すると性同一性障害だと言われた
自分の性別が嫌いで吐き気がするこの体
声も嫌いだった
祖母に伝えようとしたが、やめた
残り少ない祖母の人生に私の私情を持ち込みたくなかった。
私は、祖母が死んでから実母のところに行った
父親とは血が繋がってない。
実の父親は、DVだった
赤ん坊の私に刃物を向けた男。
もちろんそんなやつ親とも思ってない
今は、再婚した新しいお父さんがいる
優しくて、初めて出来た父親だった。
私は、障害のこと病気を伝えた
何も言わなかった
でも、タヒのはやめてと伝えられた。
そして、私は、女の子で生きることにした
誰にも、心配をかけたくないから
普通の子供でいることにした
だから、今の私に自分はない