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るるくらげ
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保谷東
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次の日の朝、研究室に行くと早坂君と院生、それと同期の何人かが大豆を運んでいる。結構な量の味噌を作るらしく、大豆もかなり量が多かった。
「凄い量じゃない?」
僕がそう早坂君に僕はそう聞く。
「うん・・・でも毎年この量を作ってるんだって。文化祭で売ったりするから」
「まあ、それもそうなのか」
ホースを持ってきて樽の中に入れて大豆を洗うことに。この時間、特に何もしゃべることなく、早坂君と僕は淡々と洗い続けた。
それを次の工程の為にやってきた同期。伊佐木君と中村君に渡す。あとは同じようにリレー方式で次々と渡していき、僕が部活から帰ってくる頃には樽に入れられて、保管場所に置かれている味噌が出来ていた。
「よし、これでいいね」
と早坂君は少し安心した表所をしていた。多分、初めてやることだったから緊張していたのもあるのかもしれないし、上手く行かないかもしれないと思っていたのかも。
OB会、味噌作りが終わると、もう卒研発表会になる。
大学に在籍している4年生。その全員が行うわけで、この時期になるとスーツを着た学生がちらほら学内に居る。きっと練習をしているのだろう。森田研もその練習がはじまり、いつの間にか本番に。
僕ら同期含めて全員出席。そして4年生の卒研発表を聞くことに。
発表は10分くらいで、その後に他の教授からの質疑応答がある。ここで答えられるかどうかというのが実は実験をきちんと理解してやってきているか。というのが単位の判定に関わってくるとのこと。
「・・・この質疑で単位認められないってことあるんですか?」
僕は気になって隣に座っていた矢代さんに聞いてみた。
「うん。ありえるよ。基本的に大学の研究って前の代のを引き継ぐから、中身理解して無くてもただやればいいだけってのもあるし。論文も同じ。だから、質問が来る」
「なるほど、そうなんですね」
「別に引継いでやるのどうのこうのじゃなくて、やっている本人がそれを理解しているかどうかだから」
こうして卒研発表が終わった。