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当日
剣持「あ、きた。」
不破「おはようございまーす!」
加賀美「おはようございます、不破さん。」
剣持「甲斐田くんに『事務所まで迎えに行くので待っててください』って言ってたんで待ちますか。」
不破「そうっすね!」
加賀美「それにしても、桜魔ってどんな感じなんでしょうね…?」
剣持「桜のイメージが強いですよね。」
不破「…あ、あれ甲斐田じゃね…?」
甲斐田「おはようございます!おまたせしました!」
加賀美「おはようございます、甲斐田さん!」
甲斐田「皆さんもう出発できますか?」
剣持「うん、大丈夫。」
甲斐田「じゃ、一旦僕に掴まってもらっていいですか?」
不破「おっけ」
甲斐田「それじゃ、始めますね!」
剣持「え、何を…?」
甲斐田「我が家名、甲斐田の名の下ーーーーーー」
パアアアア
不破「うわ、すげぇ!!」
加賀美「眩しっ…!!」
甲斐田「はい、到着です」
剣持「え?」
甲斐田「ようこそ、桜魔皇国へ!」
不破「すげぇ…!」
加賀美「思っていたより、和風なんですね。」
甲斐田「そうですねー、みんな和服で生活していますし、昔の日本みたいな感じですかね…」
剣持「あ、ホントだ。みんな着物」
不破「俺等も着たほうがいいん?」
甲斐田「そうですね!後で貸します!」
長尾「おーい、晴ー!」
甲斐田「あ、きた」
長尾「って、ろふまおじゃん!こんちゃーす!」
剣持「驚かないんですねw」
長尾「まぁこの前晴から聞きましたしwようこそ!」
※『』は念話だと思ってください
弦月『晴くん!上から呼ばれてるよ!多分術式』
甲斐田『え、まじか。今行くね』
長尾「いってらー」
剣持「甲斐田くんどこいくの?」
長尾「ご当主様達が乗る神輿に、術式を作りに行くんすよ。まぁバリアみたいなもんっすね!」
加賀美「結構大事なものを、甲斐田さんは任されているんですね…」
弦月「晴くんの術式は桜魔でもトップレベルなんですよ?」
長尾「あ、お弦じゃん。おつー」
弦月「おつかれ。あ、そうだ!みなさんにお渡ししたいものがあります!」
不破「俺等に?」
弦月「はい!この札です!」
剣持「これは…?」
弦月「神様からもらった、加護の札です。これを持っていれば魔に襲われにくくなります!」
加賀美「なるほど…?」
長尾「じゃ、札ももらったことだし!甲斐田のところ行きますか!」
不破「え、見に行っていいん?術式つくってるんやろ?」
弦月「見るだけなら全然大丈夫ですよ!それに、見てみたくないですか…?」
剣持「まぁ、少しは…」
加賀美「じゃあせっかくですし、見に行きましょうかw」
不破・長尾「れっつごー!」
長尾「ここっすよ!」
不破「おぉ〜!!」
剣持「でっか…!」
加賀美「とても豪華ですね…!」
弦月「そりゃ、年に一度の大イベントですから!」
長尾「ん〜…あ、いた!」
甲斐田「ーーーー…よし、次!」
加賀美「…真剣ですね…!」
剣持「あんな表情、いつもは見ないですよね…」
長尾「そりゃ、真剣にもなると思いますよ?」
不破「え、なんで?」
長尾「さっき言ったように、この神輿に乗る人達は全員お偉いさん。もしその神輿が魔に襲われて術が発動しなかったら…」
弦月「その全責任は甲斐田です。だから、失敗は許されない。」
不破「甲斐田ってすごいんやな…」
剣持「そうだね…」
甲斐田「ーーーーーー…よし、終わり!みんな持ち場に戻ってー!」
他の術者「「はーい、お疲れ様です!」」
長尾「お、終わったか。『晴ー下にいるぞー!』」
甲斐田「『え?』あ、ほんとだ!おーい!」
弦月『晴くん早く降りておいでー』
甲斐田『ちょっと待てって!今終わったばっかなんだぞ!!』
長尾『晴そのまま飛び降りてこいよ!』
甲斐田『いや、死ぬって。』
長尾『いいからいいから!まかせろ!』
甲斐田『え、まじで?』
長尾『おん。』
甲斐田『…いくよ?』
ヒュウウウウ
甲斐田「うわぁぁぁぁあ!!!!」
長尾「おーらい、おーらいw」
ボフッ(長尾がキャッチした音)
甲斐田「いった!」
剣持「…やっば」
不破「景くんすげー」