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Episode 17「閉鎖空間試験 4日目」
ロビーに四人が集まる。
「おはようございます〜」
水瀬がのんびり椅子に座る。
「おう」
三上が答える。
奈央も普通に端末を開いていた。
しばらく、のんびりした朝の時間が流れる。
モニターが起動した。
《本日の課題を送信します》
各端末に通知が届く。
四人がテーブルに着く。
その時。
「あの」
奈央が少し困ったように口を開いた。
「今日、体調が優れなくて」
三人の動きが止まる。
「え、大丈夫か?」
三上が顔を上げる。
「熱とかあるか?」
「熱はないと思うんですけど」
奈央が申し訳なさそうに言う。
「何か、今日はちょっときつくて」
「とりあえず休んでろ」
三上が即答した。
「でも課題が」
「3人でやるから気にすんな」
水瀬が奈央の肩をそっと押す。
「寝室戻ってていいですよ〜」
「……ごめんなさい」
奈央が申し訳なさそうに寝室へ戻る。
扉が閉まる。
三人が顔を見合わせた。
「……大丈夫かな」
水瀬が小声で言う。
「閉鎖空間だしな、疲れも溜まるだろ」
三上が頭を掻く。
「課題、3人で回すか」
黒瀬が静かに頷いた。
「奈央さんの分もフォローしましょう」
三人がテーブルに向き直る。
寝室の扉の向こう。
奈央は布団の中で天井を見つめていた。
課題の通知音が聞こえる。
三人が話し合う声が微かに聞こえる。
「……ごめんなさい」
小さく呟いた。
誰にも聞こえない声だった。
夕方。
課題提出後。
三上が寝室へ顔を出す。
「奈央ちゃん、飯食えそうか?」
「……はい、大丈夫です」
「なら来いよ、水瀬が作ってる」
奈央がゆっくり起き上がる。
ロビーへ出ると。
水瀬がのんびり料理場に立っていた。
「奈央ちゃん、座ってていいですよ〜」
「ありがとう……」
黒瀬が静かに言う。
「無理しなくていいですよ」
奈央は小さく頷いた。
胸の中がじんわり痛かった。
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