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地雷サマ🔙
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こさめは死んだ。
学校の帰り道、大事な友達と帰っていて、
横断歩道を渡ると赤信号のはずなのに速いスピードでこちらに向かってきた。
こさめ達は車が速くて避けることは出来なくて、
だけど友達には生きてほしかった。
だからこさめは手を引いて車が当たっても死なないような所に手を引いて
なんとか友達は軽傷で大丈夫だったらしいけど、こさめは手遅れだったみたい。
友達は涙を流して最後に抱きしめてくれた。
それは凄く暖かった。
今でもその温もりだけは覚えてる。
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死んじゃったはず、なんだけど……
『いやこさめ生きてるんだけど?!』
死んでるとは思うけど一応記憶とか身体は動く…
これは一体何なのだろうか……
『そういやさっき友達に話してみたりしたけどみんな気付いたなかったな……』
もしかしてこさめは幽霊でもなったのだろうか……
そんな疑問を浮かべて街を歩く。
『……は ッ 、……?』
街を歩いているとお店の鏡に目が行く。
鏡にはこさめの下半身がない。
まるで浮いているかのように。
『なんやこれ ッ ……?』
『もしかして本当に幽霊になったんやろうか……』
せめて天国に行きたかったです神様………
『こさめこれからどうなるんやろう……』
「ん、お前浮いてね……?」
お店に立ち止まって驚愕していると知らない赤髪が聞いてきた。
『えっ……こさめのこと見えるん??』
「一応……」
こんなことあるんやな……。
「なぁお前幽霊なん?なんか身体透けてるし……」
『ん〜あんま分からないんだよね……もしかしたらそうなのかもしれない……』
そんなことを喋っていると茶髪の人があっ?!っと大きな声を上げる。
「やっべ、お見舞い行くんだったわ……」
『お見舞い?』
「おう、友達が交通事故あって今は入院中だからな。」
「じゃっ」
『ちょ ッ 、ちょっと待って ッ 、』
こさめは咄嗟に茶髪の人の裾を引く。
「なんだ?」
『あの名前聞きたくて……』
「あ〜俺は暇なつ。あそこ方面の学校いるぜ」
なつくん?は指をさす。
あれ…あっち方面ってこさめが通ってた学校やん………
まぁそんなことは心にしまう。
『じゃあなつくんだね。こさめは雨乃こさめ』
「おう。じゃあこさめだな」
「また話しようぜ〜」
『うん!!』
そう言ってなつくんは病院の方に向かっていった。
そしてこさめはぽつんと一人になった。
『暇だからなつくんの所ついていってみようかな……』
こさめはすぐ行動する派だからなつくんが通ったところに付いていく。
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「着いた〜……」
なつくんは独り言を呟いて病院内に入って行った。
こさめもこっそりと病院内に入る。
誰にも見えないから無断で入れる〜
なつくんのお友達の部屋まで来た。
なつくんは先に中に入って行った。
こさめはバレないようにドアを少しだけ開けてバレないように覗く。
『は ッ 、?』
覗いてみるとこさめの大事な友達がなつくんと話している。
こさめは病院内からでる。
『よかったぁ ッ 、』
友達がちゃんと生きてて、笑ってくれて
なんだか安心感が込み上げてきて目元が熱くなる。
涙を抑えようとしても涙が出てくる。
『もう、こさめはいらないよね ッ ?』
『みんなこさめは必要じゃないよね ッ ?』
『こさめが居なくなったって誰も困らない ッ 』
そんなことを言っていると何だか下半身に違和感を覚える。
『嘘やろ ッ 、?』
こさめは近くの鏡を見る。
鏡には自分が写っている。
けれど下半身が先程よりも透けていた。
信じられない。
透けないで、なんて言っても身体はどんどん透けていく。
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約数十分
こさめはとうとう下半身がほんの少しでなくなる所まで来た。
『せめてなつくんとらんくんに ッ 』
らんくんはこさめの友達。
見えないだろうけど最後くらいは顔を見たい。
そんなことを言って急いで二人がいる部屋に入る。
けれどタイミングが悪く、こさめは下半身がなくなり、動けない。
透けるのだって早くなる。
『あとちょっとなのに ッ 、』
『なつッくん ッ 、らんくん ッ 、』
必死に手を伸ばすが届かない。
『こさめを忘れないでね ッッ 』
その一言を言い残して
涙を一粒溢して。
こさめは消えていった。
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「俺さ少し前に友達亡くなったんだよね」
そんなことをらんが話す。
『どんな人だったんだ?』
「ん〜可愛くて、話をよく聞いてくれて、たまにふざけて、凄くいい人だったよ」
「水色の瞳で水色とピンクのメッシュでしずく型のイヤリングを付けてたな。」
『え ッ …』
らんの友達の特徴を聞いていると何だか知っている気がする。
『俺今日会った……』
「え ッ 、どこで見た ッ?!」
『病院に行こうとしたら会った。』
「 ッ 、会いたかったな ッ 」
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じゃあ俺帰るわそう言って俺はドアを開ける。
『ん、なにこれ』
目の前にしずく型のイヤリングが落ちていた。
何だかキラキラしていて見たことあるような気がする。
俺はそれを拾い上げる。
ぎゅっと掴み俺はポッケに入れた。
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