" 幽 霊 " の 君

[ “幽 霊” の 君 ]

第1章 __出会い。

マイキー「皆居ねえーのつまんねえ、」

4時間目の終わりに俺はそう呟いた。

今日は皆風邪、用事でいない。

俺も休みたかったけど

今日の給食揚げパンだし…。食べたいし、

1人つまんねえな~

マイキー「外は誰もいねえよな。」

「外でたーべよ」

外に出ると凍りつくような寒さだった。

マイキー「ぅげ、外寒みぃ~、」

外にあるベンチで丸まりながら揚げパンを食べる。

マイキー「やっぱ揚げパンうめ~！」

揚げパンをもう一口食べようとしたその時

ノースリーブの女の子が現れた。

?「いーな。美味しそう。」

俺の持ってる揚げパンを見てそう言う。

マイキー「…食べる？」

?「え…？」

第2章__俺だけに見える君。

?「え…？」

そのノースリーブの女の子は困惑したような様子だった。

マイキー「ん？どーしたの、」

俺が質問すると

?「貴方、、私が見えるの？」

少し震えた様子で女の子は言った。

マイキー「え？お前何言ってんの？笑」

冗談だろ。と言うかのように笑いながら言う俺に

?「だって私、他の人には見えないもん。」

そういった。

マイキー「は？どういうこと？」

?「…私にも分からない。」

そう女の子が言ったあとから沈黙が続いた。

マイキー「…名前は、？」

俺はその沈黙を破り、女の子に名前を聞いた。

優愛「…ゆうあ、」

マイキー「ゆうあ…、いい名前だな。」

優愛「うん、ありがと、」

マイキー「俺は佐野万次郎！マイキーって呼んで！！」

優愛「マイキー…よろしくね」

お互い名前を知り、少し仲良くなった気がした。

優愛「マイキー、なんで万次郎なのにマイキーなの？」

ゆうあがそう俺に質問した。

マイキー「うーん、俺なりの事情があってさ、笑」

優愛「ふーん、」

優愛から聞いたのに興味無さそうな返事、笑

第３章__幽霊…？

マイキー「ねえ、優愛ってさ、幽霊なの？」

優愛「うん、多分、？」

と、曖昧な返事が返ってきた。

マイキー「多分？ 幽霊なのか分からないの？」

優愛「いや、多分幽霊…」

なにか不安そうな優愛を見て俺は言った。

マイキー「優愛は死んだの？」

優愛「…うん、死んでると思う。」

「けど、死んだのになんでまだこの世界にいるのか分からないの。 」

そういった。

たしかに死んだ優愛がこの世界に居るのはおかしい。

そして、

俺が幽霊（ゆうあ）を見えるのもおかしい。

マイキー「なんで俺は優愛が見えるんだろ、」

優愛「…分からない、なんでだろうね。」

話を終わらせるかのようにいう優愛。

優愛「ねえ、私の事だけじゃなくてマイキーの事も教えてよ、！」

第4章__俺の事

マイキー「え、俺？」

優愛「うん ！仲良くなりたいし、マイキーの事も知りたい！」

キラキラした視線を向けて優愛。

ビックリさせたくて総長ということを言ってみようと思い、俺は言った。

マイキー「んー、俺は東京卍會の総長してる」

優愛「東京卍會…？」

マイキー「おう！暴走族！！」

優愛「へえー、」

思ったより反応は薄く、落ち着いた感じだった

マイキー「え、ビックリしないの？」

優愛「え、あー、うん、笑」

マイキー「えー、皆俺が総長言ったらビビってどっか行っちゃうんだよね、笑」

優愛「あはっ、そーなんだ笑」

「私はビビるっていうか、もう死んでるし！笑」

そういい優愛は笑った。

そんな会話をしてると授業が始まる時間になっていた。

第5章__授業

マイキー「あ、もう授業始まるわ、」

優愛「えー、行かないとだめ？」

マイキー「行かねえと先生めんどくせぇから行かねえと、」

俺がそう言うと優愛がこちらに視線を向けた。

優愛「じゃあ私も行ってもいい？」

マイキー「…え、あぁ、全然いいよ！！」

そういった後優愛が嬉しそうにスキップしながら俺に着いていった。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ_

ばんっ！

マイキー「セーフっ！」

先生「間に合ってねえよ。早く席に座れ」

マイキー「ちっ、はあーい、」

俺は舌打ちをし、自分の席に着いた

優愛「マイキー舌打ちした🫵🏻笑」

そういい笑いながら言う優愛、

マイキー「そんなことで笑うなよ、笑」

俺がそう言うと先生が言った。

先生「佐野、誰と喋ってんだ、静かにしろ」

その後、少し教室がザワついた。

マイキー「まじか、お前ガチで見えねえのな笑」

優愛「だから言ったでしょ！笑」

「答えをこっそり教えることだって出来るんだから！笑」

マイキー「まじで！！それめっちゃいいじゃん！」

「俺当てられた時教えて！！🙏🏻 」

俺がそう頼むと

優愛「いーよ！！その代わり、東京卍會？について後で教えてよ！」

マイキー「ぇ~、ま、いっか！」

「交渉成立～！！」

優愛「やったあ~！」

そういう感じで優愛と仲良くなって言った。