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コメント
5件
そういう感じすき… 冷静に考えると実際の2人もなんか無理してぶっ倒れたことありそうな感じはする(?)
最後のとこめっちゃ好き ありがとうございます!
おんりー side
めんの夜は、きっと人よりも、深くて暗い。
肝試しだって敵わないくらいの冷たい暗闇の中に、たったひとり、生身で投げ出されるんだもの。
ねぇ。
つらいよね。こわいよね。
分かってるよ。ううん、なんにも、俺はきっと、理解できてなんか、ない、けど。
「…………。」
甘えていいのに。
言い出せないでいる。あなたの暗闇の中に、飛び込めないままでいる。
「…、……めん…、」
ああ、こえが、でてしまった。だしてしまった。
今なんてきっと、喋れば負担を掛けるだけなのに。またあなたが心を背負って、締め付けてしまうだけなのに。
「…おんりーちゃん」
くるり、例のひどい猫背でパソコンのブルーライトをじっと見つめていためんが、おもむろに振り向く。
「どしたの」
「あ……、…や、なんでも、ないけど、…コーヒーとか、さ、…いる?」
「んーん、大丈夫。ありがとね」
ほら。
ほら、また、無理をさせる、だけだ、
「………ごめん。、…ぁ、の…、………無理しないで、ね、。…」
「ほい。笑」
ちがう。ちがうんだよ、ちがうんだよ、めん、。
「………ほんとに、言ってる、…」
もごもご、鼻歌みたいに吐いては抜けてく言葉ばかり発しても、気づいてもらえないだけだ。
「……………めんは…、もうちょっと作業?」
「っんー、ま、ここだけやったら終わりっすかね~……」
「…そう。」
気の利いたことひとつも言えない自分だ。
「……ごめん、…おやすみ」
「おやすみ~」
…めんの心のぺたぺたしたとこが知りたい。
あなたの毒を食べさせてほしい。全部舐めて、含んで、なくしてあげるから、さ。
「……っ、……。………………。」
ごめんね。
こんな出来損ないじゃあ、あなたに迷惑かけるばっかりだ、。
「………っ…、……。…っ…………………。、」
めんの、布団の、こすれるおと、が、耳にここちよく、聞こえた。
「…………。」
眠れない夜は、いつもよりすこし、つらくなる。
握られた手がちょっとだけ震えていたから、冷たくなった指先で握り返してやった。