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コメント
9件
やはりキスマだったか…
更新楽しみすぎてました✨️愛され無自覚の藤澤さんが堪らないです♡ どんどん進展しますね…どきどきキュンキュンさせていただきます💓
今回もドタバタで涼ちゃん可愛いしで最高でした…🤭
Sunflower ② (wm×w)
今回は大森×藤澤 未満なお話。
───────
藤澤side
♪♫♫〜
藤澤「はいっ、もしも〜し」
大森「ごめん涼ちゃん、オフの所悪いんだけど…………」
今日はオフ日だったんだけど、突然元貴からの連絡がきた。
内容は次の曲のキーボードの音変更
あれこれ指示をされて、通話越しに音を鳴らしてみたんだけど、やっぱりその場の音じゃないから上手く伝わらない……
ちょっと埒が明かない事でこれから元貴が僕ん家に来ることになった。
30分後には元貴が来て、目の前でキーボードを鳴らし、あれこれと指示と意見を交差させて、何とかなりそうな所まで話が出来た
大森「……じゃあ、これでお願いね」
藤澤「うぅ〜〜、頑張って練習します……」
大森「大丈夫、涼ちゃんなら出来るって思っての変更なんだから」
藤澤「元貴…………うん、僕なら出来る!!」
大森「そう、その調子!じゃあ俺帰るね。ごめんねオフの日に」
藤澤「ううん、大丈夫。あ、珈琲くらいは飲んでかない?今、美味しい豆なんだよ〜」
大森「やった!涼ちゃんの珈琲はいつも美味しいんだよね〜。ありがと、頂いてく」
藤澤「へへっ、じゃあソファに座ってちょっと待ってて」
なかなか僕を褒めない元貴に、珈琲とは言え、褒めらて僕は嬉しくてついニヤニヤしてしまう
大森「珈琲入れながらそんなに笑ってるの怖いんだけど」
藤澤「だって元貴は普段僕の事褒めたりしないからつい嬉しくて」
大森「何それ、涼ちゃん可愛いっていつも褒めてんのに」
藤澤「可愛いのは元貴の方!だから可愛いって言われても褒められてる気がしないんだよねぇ」
大森「何そのワガママ!笑」
藤澤「我儘じゃなくてホントのこと!!はい、どうぞ〜。熱いから気をつけてね」
大森「ありがと、いただきます…………うん、おいしっ」
藤澤「うふふっ、でしょでしょ〜。僕のイチオシの豆なんだよ!なんかね、焙煎してる人がおじいちゃんで……あっつっ、!!」
大森「気をつけてって人に言っといて自分がやけどしてんじゃん……しかも喋りながら飲もうとするなんて……」
ほんと元貴の言う通り。
人には気をつけてと言いながら自分がやけどしてたら元も子もない……
藤澤「へへっ、舌やけどしちゃった」
やけどをしてヒリヒリとする舌先をべっ、と出しながら笑ったら、元貴が片方の眉毛を上げニヤリと笑った……
大森「も〜、仕方ないな〜涼ちゃんは」
藤澤「わっ、…………ひゃひぃっ」
突然、元貴に引っ張られてびっくりして変な返事をしてしまった
大森「涼ちゃん、舌先見せて?」
藤澤「ももも、元貴っ、急になにっ、ち、近いよっ」
大森「涼ちゃんがやけどしたって言うから見るんだよ?だって涼ちゃん自分じゃ見れないでしょ?」
藤澤「だっ、大丈夫!!ちょっと先がヒリヒリしてるだけだ……か……ら……」
先程のニヤリ顔とは違って、いつになく真剣な眼差しで僕を見る元貴
大森「見せて?」
元貴の真剣な眼差しと声色に、本当に心配してくれているんだって思って、僕は口を少し開けて、舌先を出した
素直に応じた僕に元貴はふわっと笑い、顎を掬うように手で触れ、親指で僕の舌を撫でた
藤澤「っン、」
大森「……舌先が赤くなっちゃってる……消毒、してあげるね」
藤澤「ふぁ、しょふどふ?……んんっ」
僕の質問に返事をするより先に、沿わされていた元貴の手が顎を下に引いて、口を開けさせられたと同時に元貴の舌が僕の中に入ってきた
藤澤「ふっ、んっ、……ん、んん、」
元貴のTシャツを掴んで押しても、僕の後頭部に手を回されて、逃げ道を塞がれる。
口の中も奥へ逃げても元貴の舌は僕の舌を絡める様に追いかけてくる
深く濃厚なキスに、頭がクラクラして
飲み込みきれないどちらのかわからない唾液が口端から首筋に垂れていく感覚が、より一層僕を変な気分にさせた
藤澤「はっ、あっ、ん……」
大森「涼ちゃん…………かわいっ」
藤澤「はぁっ、あっ、もと、き……っん、んん」
苦しくて
苦しくて
でも気持ちいい
そんな気持ちが僕を支配して
ヒリヒリとしていた舌先はもう痛みなんかない
元貴と絡まる舌が熱を帯びるように熱くて熱くてたまらない
元貴とキスをしてるなんておかしいのに
もう少し……
もう少しだけキスしていたいって願っている僕がいた
藤澤「……んっ、………………はぁっ、」
ゆっくりと元貴が離れ、ふたりの舌先から銀の糸がのびて切れた
大森「涼ちゃん、顔がとけてる」
藤澤「ーっ、!」
元貴の言葉の通り
きっと今の僕は顔が真っ赤だろう
だって胸が凄くドキドキと鳴ってるんだもん
大森「涼ちゃんだけじゃないよ……ほら……俺も……ドキドキしてる」
そう言って元貴はTシャツを掴んでいた僕の手を元貴の胸に手を当てた。
元貴の言う通り、手に伝わる元貴の心臓の音は早かった
大森「もう1回、していい?」
藤澤「えっ、ちょ、まって」
大森「嫌なら……俺を突き飛ばして」
藤澤「も、ときっ」
元貴の顔が近付いて、僕は目をぎゅっと瞑った
♪♫♫〜
二度目のキスが始まる前に
元貴の携帯が鳴った。
目を開けると、僕の唇に後数ミリって所で元貴が止まっていた
大森「チッ、…クソが…………………はいっ、大森です……はい、あーーそれは……」
大きく舌打ちをしながらも、電話はいつも通りに受け答えをしている元貴。
直接に暴言は吐いたとは思えないくらいちゃんとしている元貴にある意味関心する。
大森「…………はい……はい。じゃあまた後で…………はぁ〜〜」
ぼーっと仕事モードの元貴を見ていたら
大森「涼ちゃん、ごめん……俺行かなきゃ」
藤澤「ふぇっ、あ、うん、」
大森「続きはまた今度……ね」
藤澤「……んっ、っ、」
元貴が近付いて、また今度と言いつつ、またキスをされるのかと思ったら、何故か僕の耳の下のへんにキスをしてきた。
大森「当分耳に髪の毛かけたり結んじゃダメだから。じゃあ涼ちゃんまた明日ね」
藤澤「え、ちょ、どういう」
大森「お見送りはいいよ〜、じゃーねー」
慌てて元貴を追いかけようとしたけど、僕が追いかけるよりも早くさっさと帰ってしまった……
元貴との時間は、時間にしてみれば長くはなかったんだけど、なんだか数時間って思うほど長く感じた
そっと自分の胸に手を当てるとまだ少しドキドキしていた……
……元貴の胸に手を当てた時、元貴もちゃんとドキドキしてて……
いつもと違って、可愛いよりかっこいい元貴に僕自身、ドキドキしてしまった……
こんなこと考えちゃうなんて僕はどうしちゃったんだろう……
……To be continued
あっ、そうそう!!元貴が僕ん家に来てから数日後に当分髪の毛を結ぶな、かけるなと言われていたにも関わらず、落ちてきた髪を無意識に耳にかけちゃったんだよね……僕にはうまく見えないんだけど、どうやら去り際のあの元貴の行動はキスマークを付けたみたいで……
なんで分かったかって?
若井が僕の耳下に気が付いて元貴に怒ったんだ……「抜けがけはなしだろ!」って。
抜けがけってちょっと僕には何から抜けがけたか意味わかんないんだけど、そこから若井のわがまま大爆発……まあ、その話はまた今度するね。