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若井が仕事のため不在の頃
小さい時からの友達から電話が掛かりそこに向かう。
その場に着くともう2人いて、少し気まずかった。
そして、彼は僕と肩を組み笑顔で
「こいつ俺の元彼でさぁ」
衝撃だった、僕が小さい頃好きだった人は確かに此奴だ。
だけど、告白をしたら
「男の子同士は気持ち悪い」
と言って避けられて学校全員に広められた。
それから、恋愛が怖くなったのに此奴は…
怒りと憎しみを堪えてあはは…と嘲笑う。
2人は真剣に僕らを見たあとに
「キスとかあるの!?」
「エッチとかは?」
と、目を輝かせて聞く。
すると、彼奴はキスをしようと唇を近づけてくる。
抵抗しようと暴れるが押さえつけられる始末。
あ〜なんで″元″好きな人に押さえつけられてるんだろ…
と考えてると涙が溢れた。
下手なキスを耐えながら僕の頭は若井でいっぱいだった。
若井…ごめん。若井…わかい…。
キスが終えて唇が離れる。
2人は見終わりまた盛り上がる。
僕はトイレに行き、スマホを見た。
若井からメッセージが届いていた。
「大好きだよ!元貴。」
そう書かれていた。
僕は、トイレの個室に入り口の中に指を突っ込んだ。
うぇっ…ぅぅ… と嗚咽を我慢しながら彼奴のキスで入った唾を吐き出す。
吐き終えて戻るとみんな帰る準備をしていた。
外に出て、店の前で別れた。
だけど、あいつは僕について来て色々聞いてきた。
「彼女出来た?」や「経験とかあんの?」とか
聞いてくる彼奴。
僕は無視すると彼奴は無視する僕に怒りスマホをとる。
反射的に彼が取り上げた瞬間に取り返すが無理だった。
返せと言うが彼奴はスマホの中身を見る。
すると、「へ〜彼女いるじゃーん!」と若井のLINEを見る。
「っ…返せ!ほんとに!」怒りからか僕は彼奴の頭を掴む。
だけど、彼奴は笑いながら
「 え?wもしかして男同士で付き合ってん
の?w」
と、聞いてくる。
僕はあの頃を思い出してしまった。
固まる僕に彼奴は重なるように言う。
「そいつ、見る目ないねwてかさ、きもちわ
るっww」
そうやって言う彼奴は昔と変わっていなかった
「やめろよ…。僕のことは馬鹿にしてもいいけ
ど、彼のことは馬鹿にするなよ!」
声を張って言うと、また笑った。
「ぜっったい、そいつお前のこと好きじゃない
と思うよww」
その言葉が頭に響く。
「そいつ、ただの面白半分で付き合ってんだよ
男同士とかきめぇからw」
そう言いながらスマホを渡して帰っていく彼奴をただ、立ち尽くす僕は見ていた。
少し、落ち着こうと公園のベンチに座ると彼奴から返事が来た。
見ると、「なぁ、体の写真くれねぇ?」と送られた。
「やだ。」と返すとすぐに「なら、お前がメン
バーと付き合ってること広める」と脅しのメールが来た。
若井に迷惑はかけたくないと、
「送るからやめてください。」と返して
服を着たまま写真を撮って送る。
また、すぐに返事が来た。
「服は脱げよ。後、全裸でなw」
「今、外だから無理。」と返信。
「は?なら、広めるわ。」と返される。
「わかった。脱ぎます。」と返してから
公園のトイレに行き個室で服やズボンなどを
脱いでから写メを撮る。
そして、送ると「サンキューこれで抜くわw」
と返信が来た。
気持ち悪いのはどっちだよ…とその画面を見ながら呟いた。
家に着いて若井にあんなことされてから時間は過ぎていった。
だけど、彼奴からの性的メールは止まらない。
「今日はねー〇〇みせて」や「最高すぎるわ」
気持ち悪い発言をしてくる。
若井に相談しようと思ったが、迷惑をかけたくないあまり言い出せなかった。
それから日が経ち、配信をした時に僕はあるコメントを見てしまった。
「若井と付き合ってるってまじ?」
「キスしてるところ載ってたよね!」
コメントが騒いでいて、僕はなんだろと思っていると若井が入ってきてあの状態。
配信を止めようと画面を見ると、
「まじでキモイわw」のコメントで溢れていた。
そして、そこには彼奴もいてコメントに色々暴露していた。
あ〜終わったわ。そう思い配信を切る。
若井のキスも気持ちよくなくて、むしろ彼奴のキスと重なってしまった。
吐き気がしそうで僕は泣いた。
その日はそのまま寝た。
そして、朝起きるとあの情報はすぐにネットに拡散されていた。
若井が部屋に入ってくると、顔を伏せる。
合わせる顔がなかったから。
🎸「ほんと、ごめん。何かあった?」
そう聞いてくる声に僕は喉を詰まらせ頭を振る。
部屋を出ていく若井に僕は心で謝る。
若井は外に出かけに行った。
それと同時に僕は、彼奴に呼ばれた場所に行く。
怒りと不安で溢れたが僕は諦めなかった。