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生贄の花嫁~Lost girl~

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生贄の花嫁~Lost girl~

338 - 番外編 恋に色づく花の名は

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2025年07月29日

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「楓ちゃん、本当に大丈夫?」

「大丈夫だって言ってるでしょ!ただフラれただけだもん。こんなの…全然平気…。」


「楓ちゃん、パフェ食べに行こ!隣町にね、新しいカフェができたんだって。きっと美味しくてほっぺた落ちちゃうよ。」



「それなら……好きな人と行けばいいじゃない。いつもいつも無理して私に付き合う必要ないの。」

「ぼ、僕は楓ちゃんが好きなんだもん。だから楓ちゃんと行きたいの。」


「いつまでも楓ちゃん楓ちゃんって付き纏わないでよ!」

「ご、ごめんね……。」


はあ、私って最低だ。フラれたからって琉生くんにあたって。ただ琉生くんは私を好きだと言ってくれているだけなのに。


「僕じゃ…赤羽先輩の代わりになれない…?僕、楓ちゃんのためならなんだってできるよ!」

「琉生くんは、私がキスしてほしいって言ったらキスしてくれる…?抱いてほしいって言ったら抱いてくれる…?」


「も、もちろんだよ…!それが楓ちゃんの望みなら僕は……」

「そうだよね。でも、私はそれじゃダメなの。劉磨くんみたいな人じゃなきゃ…ダメなの。」



「え……楓ちゃんってドM?」

「ち、違う!そんなんじゃない。そんなんじゃ……。」


「僕が…赤羽先輩を忘れさせてあげる。楓ちゃんが望む男になって。」

生贄の花嫁~Lost girl~

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