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「楓ちゃん、本当に大丈夫?」
「大丈夫だって言ってるでしょ!ただフラれただけだもん。こんなの…全然平気…。」
「楓ちゃん、パフェ食べに行こ!隣町にね、新しいカフェができたんだって。きっと美味しくてほっぺた落ちちゃうよ。」
「それなら……好きな人と行けばいいじゃない。いつもいつも無理して私に付き合う必要ないの。」
「ぼ、僕は楓ちゃんが好きなんだもん。だから楓ちゃんと行きたいの。」
「いつまでも楓ちゃん楓ちゃんって付き纏わないでよ!」
「ご、ごめんね……。」
はあ、私って最低だ。フラれたからって琉生くんにあたって。ただ琉生くんは私を好きだと言ってくれているだけなのに。
「僕じゃ…赤羽先輩の代わりになれない…?僕、楓ちゃんのためならなんだってできるよ!」
「琉生くんは、私がキスしてほしいって言ったらキスしてくれる…?抱いてほしいって言ったら抱いてくれる…?」
「も、もちろんだよ…!それが楓ちゃんの望みなら僕は……」
「そうだよね。でも、私はそれじゃダメなの。劉磨くんみたいな人じゃなきゃ…ダメなの。」
「え……楓ちゃんってドM?」
「ち、違う!そんなんじゃない。そんなんじゃ……。」
「僕が…赤羽先輩を忘れさせてあげる。楓ちゃんが望む男になって。」