テラーノベル
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「ちゃんと住所ナビに入れたか?」
「‥‥入れた」
「じゃあシートベルト締めて」
「締め‥‥ました」
「なんでそんな言い方なんだよ」
「別にっ‥‥いつもと変わらないけど」
「そうとは思えんけどね」
だって凪さんの車だし
運転席の凪さんはいつもの3倍はカッコ良く見えるし
俺の心臓の音が聞かれそうで怖い
「どっか寄ってく?」
「え‥‥?」
「いつも奢れってうるさいじゃない。今日どこか行こうか?」
「‥‥‥‥お腹空いてない」
「嘘だろ?あんなに動いたのに」
「動いても空いてない‥‥‥」
俺は誰かと食事を取るのが苦手だ
それが好きな人なら尚更‥‥
「良いの?家に向かうよ?」
「良いよ‥‥向かっても」
「本当に変わってんな。あんなに誘って来たのに」
「だって‥‥凪さんもお腹空いてないだろ?」
「私は空いてるよ」
「‥‥だったら寄っても良いよ」
「なんなんだよ、本当‥‥ 」
「凪さんが行きたいなら‥‥俺‥‥」
「小柳‥‥?」
「いや、やっぱり帰ります‥‥俺帰るから」
「お前思春期なの?なんだよさっきから行くとか帰るとか‥‥」
変なのは俺もわかってる
でもやっぱりまだ見せられない
俺一生誰とも付き合えないのかも‥‥
家の前
凪さんがサイドブレーキをかける
「ありがとう、送ってくれて」
「良いよ。これくらい」
「気を付けて帰って下さい」
「なんでさっきからちょくちょく急に敬語なんだよ」
「‥‥‥‥知らない」
これ以上隣に居るのは苦しい
俺は扉を開けて外に出た
俺が外に出ると窓が降ろされる
「ゆっくり休めよ」
「凪さんもね」
「ほら、早く入れよ」
「‥‥彼女みたい」
「は?お前本当に‥‥」
「今までもそうして来たんだ」
「何がだよ」
「部屋入るまで見送ってたのかなって‥‥」
「見送るだろ、そりゃ」
「‥‥‥‥だよね」
「小柳?」
「彼女じゃなくてもしてくれるもんね」
「はぁ?何さっきから突っかかって来てんの?」
「なんでもない!おやすみなさい凪さん」
「あ、おい!なんなんだよ‥‥」
俺はエントランスの中に走り出した
もう‥‥
俺が面倒くさい奴になってどうするんだ!
まだ凪さんに何も伝えてないのに‥‥
階段の影に隠れる
そこからそっと車を覗いた
まだ停まってる
しばらく見ていると車が走り出した
きっと様子が変だった俺を気にしていたんだと思う
俺も部屋に戻りソファーに身体を投げ出した
「もう変な事言わないようにしないと」
わかっててもあの人の側に居ると自分が自分じゃ無くなるみたい
改めて意識しだすと胸が苦しくなる
だからかなのか、俺は一層ダンスにのめり込んでいた
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コメント
2件
uwaaaaaaaaaaaaaaaaaaa こや 可愛いかよ 空気美味すぎるます😋続き楽しみにしています✨️✨️