首絞め.
「…首を絞められてみたいって、…変な子だね。おじさんにそんなことさせるのかい」
「………はぁ、間違って殺しちゃっても知らないよ」
どうしてもとせがむあなたに、とうとうカズイは白旗をあげた。
「君が言ったんだからね。」
そう言って、カズイはゆっくりとあなたの首に手をかける。
そして、壁にあなたの体を強く押し付けた。
「はは、なに驚いた顔してるんだ。まさか俺がこんなに本気にするとは思ってなかった?」
「男なら誰だって、好きな子をめちゃくちゃにしてやりたいって思うことがあるんだよ。君は冗談半分だったかもしれないけど、俺みたいな男にあんなことを言うのは間違いだったね」
体が密着していて、あなたの早くなった鼓動もきっと手に取るようにわかるだろう。あなたは自分から言い出したものの、流石に恐怖を感じる。
…下腹部が疼く。内側からどんどん熱くなっていっているのが分かった。
首にかけられた手にはしっかりと力が籠っていて、それが強く、少しずつ力を増してあなたの首を絞める。首が折れてしまいそうで、それがとても恐ろしくて嬉しい。
「仮にも俺は人殺しなんだよ。ねぇ、分かるかい?分かるよな。今思い知ってるよな。…はは、後悔してる?可愛いね…その華奢な体にもっと深く刻んであげるよ。」
ぐっと力が強まる。
カヒュッという消えかけの呼吸の中、あなたはカズイに話しかける。
『かわいい、っていうのは、うそでしょ?』
『だって、カズイさんが…すきになるのは、男のひとで、わたしじゃない………』
ふっ、と力が緩む。
あなたが軽く咳き込みつつ見上げると、カズイは何とも言えない強い眼差しでこちらを見ていた。
「……あぁ…そう、君だけは特別だって分かってくれないのか」
ガッといきなり強く首を絞められる。しかし、本気で首を絞めて殺すための手ではなくなった。
これは、長く苦しめるための手だ。
「君は俺が思っているより頭が悪かったんだな…いや、別にいいよ、これから体に幾らでも教え込んであげる。だからもっと俺のことを知って、分かって欲しい」
「大好きだよ、愛してる。今の関係じゃ満足できない。もっと君の深いところが知りたい。…気持ち悪いかい?。俺が君にどんな気持ちを抱いてるかちゃんと覚えてね。俺はね、本当は、君が思ってるより余裕のない男なんだ。君が俺の気持ちを理解してくれないなら、いっそこのまま本当に殺してしまおうかと思うくらい。」
「君には死んで欲しくないんだよ。君があんなこと言うから。…その顔、もしかして君の想像の中の俺は笑って流したのかな。…惨めな男で本当にごめんね。でも俺をこんな風にしたのは君だよ。ねえ、分かるかい?」
カズイはつらつらと捲し立てながら、少しずつ首を絞める力を強くしていった。
あなたがやっとの思いで『ごめんなさい』というと、カズイはふっと笑ってゆっくりと手を離した。
急に空気が肺に入ってきて、逆に息苦しくなった。
「…ごめんね、みっともないよな。でも俺が本気だってことだけは分かってくれたかな。」
あなたはこくりと頷く。
見たことがないほどに余裕のないカズイの姿をみられて、小さく喜ぶあなたなのだった。
コメント
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コメント失礼します めっっちゃくちゃ好きです... MILGRAMの夢小説全然なくて最推しのカズイさんとか本当にないので最高でした、シチュも好きです🫶