阿部で埋め尽くされているお気に入りの部屋に
目黒は鼻歌を歌いながら笑みを浮かべていた
そこには今まではなかった
真新しいベッドが置かれていた
目「亮平…もう少しだね♡…」
数日後
新曲に向けて慌ただしかった毎日も
あとはリリースを待つだけとなった
俺はこの時を待っていた
ちょうど亮平が1人の時を狙い誘い出した
目 「りょ、…阿部ちゃん」
阿 「めめどうしたの?」
目 「折り入って相談したい事があるんだけど…
今日2人で会えないかな?」
まるでドラマでお芝居をするかの様に
いつもの自分の雰囲気とは違い
弱々しく頼りなさ気に演じる
阿 「俺で良ければ話し聞くよ」
目 「ありがとう。阿部ちゃん」
亮平はいつもの優しい笑顔を俺に向けてくれた
目 「心配掛けたくないからみんなには内緒にしてもらえないかな?」
阿 「大丈夫だよ。内緒にする」
これから俺が何をしようとしてるか
知りもしない亮平が可愛いくて
つい口元がニヤついてしまいそうになる
目 (あぁ~早く閉じ込めてしまいたい)
それから残りの撮影をし
先に終わった亮平から
近くの店にいると 連絡がきた
俺は手早く身支度をして
急いで亮平の元に向かった
目 「阿部ちゃんごめん。お待たせ」
阿 「めめーお疲れさま」
店に着くと亮平と向かい合うよう腰掛けた
個室の落ち着いた雰囲気のお店
多分俺が相談したいって言ったから
気を使ってくれたんだと思う
目 (やっぱり亮平は優しいなぁ〜好き♡)
阿「料理適当に頼んじゃったけどよかった?」
目「全然大丈夫!ありがとう♡」
しばらくして料理やお酒が運ばれ
お互いの近況だったりや今日の出来事だったり
他愛ない話しをしながら食事を楽しんだ
途中亮平がトイレへと席を立ったのを見計らい
俺は用意していた睡眠薬をグラスに入れていく
白い粉が溶けて混ざり合うのを見ながら
亮平を自分だけのものに出来るという
高揚感から下肢に熱が溜まっていく
目 (早く亮平を俺でいっぱいにしたいな〜♡)
少しすると亮平が戻ってきた
おまたせと席に座り
睡眠薬入りのグラスに口を付けた
ゴクゴクと喉を通る様子を
舐めるように見つめた
目 (ふふっ♡これで亮平は俺のモノ♡)
何も知らない亮平は姿勢を正し
真剣な表情で尋ねてきた
阿 「それで相談事って何?」
目 「俺ね好きな人がいるんだ♡」
阿 「えっ!?めめ好きな人いるのーΣ(,,ºΔº,,*)」
突然の告白におめでとうーと
はしゃいでいる亮平が可愛らしい
阿 「どんな人なの( ๑´ ꒳`๑)?」
目 「みんなに優しくていつも他の人のために
動くのに自分には厳しくて 努力を惜しまない
けど可愛らしい所もいっぱいあって… 」
阿 「その人の事すっごく大好きなんだね(^^)」
亮平のことなのこーゆう事には鈍感なのか
気付いていない様子に少しイジワルしたくなった
目 「好き…ずっと傍にいて守りたい 」
阿 「ちょっ//俺が告白されてるみたいじゃん」
もぅ~と言いながら頬を赤くし
慌てたように 手でパタパタと扇いで 早口で話す
阿 「めめにこんなに想ってもらえる人は
とっても素敵な人なんだね」
目 「うん♡ 」
薬が効いてきたのか 頭をゆらゆらさせ
今にも目蓋が落ちそうな亮平
阿 「うん…おれ…応、援…す…る…ね」
パタン スヤー
目 「阿部ちゃん?寝ちゃった?」
身体を揺すってみるが
スヤスヤと起きる気配はない
目 「あぁ~こんな簡単な
手に引っ掛かるなんて危ないよ♡」チュッ
亮平の愛らしい唇に堪らず口付けた
初めて触れた口唇は甘く柔らかくて
生温かさが現実だと実感させてくれる
もっと堪能したいと昂る欲情
目 「んふっ♡早く俺達2人のお家に帰ろうね♡
亮平愛してるよ♡」
もう亮平を他の誰かのところには行かせない
これからは俺の事だけ考えて…俺だけを見て…
だって亮平は俺と愛し逢う運命なんだから
離さない…絶対に…
ずっと一緒にいようね♡
そぅ…ずっーといっしょだよ……♡
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