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昼休み。
教室を出て食堂に向かうと、すでに列ができていた。
ふと隣を見ると、黒名先輩が自然に並んでいる。
真白「…….あ、先輩」
黒名「座る?」
無言で手を差し出されると、思わず頷く。
席に着くと、静かにジュースを差し出される。
黒名「ほら、飲め」
真白「……ありがとうございます」
小さく言うと、指先が触れる。
一瞬、胸がぎゅっとなる。
黒名「…..こっち、見て」
少し恥ずかしそうに顔を上げると、黒な先輩がじっと見つめてる。
黒名「どうした」
真白「……えっと、その……ありがとうございます、って」
顔が赤くなるのを自覚する。
黒名先輩は微動だにせず、でも目は柔らかくなる。
黒名「……いい」
その一言に、安心とドキドキが混ざる。
飲み終わったあとも、指先はまだ少し触れたまま。
黒名「…離さない」
低く、でも確かに響く声。
思わず小さく笑いながら、手を握り返す。
真白「……はい」
周りのざわめきなんて、全部遠くに消えてしまう。
目の前の人だけが、確かに特別で。
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