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7 - 絶望の終焉

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2024年09月23日

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絶望の終焉
世界中で奇妙な現象が報告され始めたのは、ある静かな夜のことでした。空には異様な色のオーロラが広がり、人々はその美しさに見とれていました。しかし、それは単なる自然現象ではありませんでした。


翌朝、人々は目覚めると同時に異変に気付きました。時間の感覚が狂い始め、昼夜の区別がつかなくなったのです。時計は狂い、太陽も月も不規則に現れるようになりました。科学者たちは原因を解明しようとしましたが、何も手がかりを得ることができませんでした。


そして、さらなる恐怖が訪れました。人々の記憶が徐々に失われていったのです。最初は些細なことから始まりましたが、次第に自分自身や家族、友人のことさえ思い出せなくなりました。人々は互いに顔を見合わせるものの、誰一人として確かな記憶を持っていませんでした。


主人公のアヤは、この混乱の中で何とか自分を保とうとしました。しかし、彼女もまた記憶を失い、自分が誰であるかさえわからなくなってしまいました。それでも彼女は必死に何かを思い出そうとしましたが、その努力もむなしく、記憶は霧散していきました。


やがて、人々は存在そのものを失い始めました。身体は透明になり、声も届かなくなり、最終的には完全に消えてしまいました。世界中で同じ現象が起こり、文明そのものが消滅していきました。


最後に残ったアヤもまた、自分自身の存在が薄れていくのを感じました。彼女は恐怖と絶望の中で、一瞬だけすべてを思い出しました。しかし、それもまたすぐに消え去り、彼女は完全に無へと帰しました。


こうして地球上からすべての生命とその痕跡が消え去りました。宇宙にはただ静寂だけが残り、この出来事を知る者はいなくなりました。時間も空間も意味を失い、ただ無限の虚無だけが広がっているのでした。

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