注意書きを読んでからお進み下さい。
わんく
当作品は”nmmn”というグレーゾーンな作品です。検索避け、隠語は勿論のこと、拡散、保存等の行為は一切おやめ下さい。
ご本人様、関係者様には一切の関与はありません。
あくまでも「名前をお借りさせて頂いている」という体で作品をご観覧になってください。
公共の場での閲覧行為は禁止です。
この作品のような”nmmn”は密かに楽しむものとなっております。それをお忘れずに。
何度も言いますが、絶対に以上の事は守ってください。
守れない方は一度注意させてもらい、変わらないなら、心苦しいですが、ブロックor通報させて頂きます。
以上のことを頭の片隅に置き、忘れないようにお願いします。
あと普通に **3000文字**ですので時間がある時に読むのをおすすめします。
長くなりました。それではどうぞ。
緑 × 赤
※赤さんお誕生日!
「ひまちゃん、おはよう」
今日は二月九日、日曜日。………そう、俺の誕生日だ。淡い期待を膝に乗せ、スキップで舞ってしまいそうな程軽く歩みを進めていた。
駅のホームでまるで計画されたかのようにばったりと出会ったのは、すちだった。
「おつー」
「お疲れぇ………ふああああ、眠ぅ………」
俺の隣に立って、口を大きく開け、欠伸を漏らす。幾ら待っても出てこないのは、「お誕生日おめでとう」というたった一言だけの言葉。まさか、忘れてる?心配と焦り、期待なんかしていた自分に恥をかく。そりゃぁ、みんな活動に忙しいから気づかないよね。
「………ひまちゃん、……企画持ってきた?」
「へっ?!あ、あぁ、おう、持ってきたよ」
用もないのに鞄を漁り、電車を待つ。何時もは絶え間なく続く会話だが、今日ばかりはそうはいかない。小さな呼吸が白く溶けて、空の彼方へ消えてった。
「あ、な、なつくんっ!!!おはよ!!!!」
何時も以上に声を張り上げて挨拶するのはこさめ。何故か、何時も使用している会議室とは少し遠目の廊下で誰かを待っていたかのように立っている。
「あ、あぁ、おはよ」
「こさめちゃんおはよぉ、元気だねぇ」
「だ、だ、ってねー!あ、じゃなくて、今日の会議室はなんか使えないんだって!だからこっち!」
「は、?」
焦るように手を引くこさめに大きな違和感を感じながら着いていく。俺ははぁとかちょっとか、こさめを咎めるようなことしか言えない中、すちだけは何故かにこにこと笑顔で着いていく。そういや俺、こさめにも祝われなかったな。
「みんなおはよぉ」
会議室に入る前、先程とは打って変わって焦ったように叫ぶすちに、釣られて半ば叫ぶように挨拶を発した。すれば上擦った声を張り上げておはようと言う声が耳を掠め、小さな笑いを堪えながら中へ入った。
「ぅなっちゃん!」
「うん、みことおは」
「おーなつ。おはよぉ」
「んー、おっつぅ」
「おつー、」
こうして、いつも通りの会議が始まった。
「あ、なつ、この後なんか予定ある?」
「ん?俺?ないよ」
「おっけー!」
何かありげな風に問いかけてきたらんに、驚きつつも回答する。余程重大な話なのだろうかは知らないが、安堵したように胸を下ろされる。よく分からないが、にへらにへらと笑うこいつらをみて、若干の焦りを覚える。
本当にこいつら、俺の誕生日覚えてない……?
小さな焦りが徐々に募り、大きな不安へと成り代わる。ああ、こいつらには俺ってそれ程にしか捉えられてないんだ。大きな喪失感が心を満たし、誕生日だというのにブルーな気持ちで荷物を整理した。
その時。誰かが俺の目を覆った。
「はっ」
「ひまちゃん。こさめちゃんが手を引いてくれるから、ついて行ってね」
「はいなつ爺いくよ〜」
「はっ、?ちょ、え」
真っ暗な視界の中、確かなのはこさめが手を引いてくれているのと、視界を隠しているのはすちということだけ。何処に向かっているのかも分からんし、正直いって怖い。
ぐるぐると駆け回る負の感情が溢れ出しそうな時、大きなクラッカーの音が耳に割り込み、眩い光が目に映る。
「ぁえっ」
「せぇのっ」
「なつくん、/なつ、/ひまちゃん/なっちゃん、お誕生日おめでとう!!」
デコレーションされたいつもの会議室に、笑顔でクラッカーをぶっぱなすメンバー達。
………もしかして、サプライズ?まさか、この一瞬のために、みんなで飾り付けしてくれた…?
固まる俺と対に、メンバーは声を上げて笑い、俺に抱きついたりしてくる。身体を包む温もりが、これ以上なく愛おしく思えた。
「なつくんおめでとう!!!優しくて、心に染みる言葉かけてくれるところにめっちゃ助かってる!いつもありがとう!」
「なつ、おたおめ。今年もお前の居場所はここやから勘違いすんなよ」
「なっちゃん、おめでとう!なっちゃんの涙脆いところも、メンバー想いで優しいところも、全部大好き。本当に、いつもありがとう。」
「ひまちゃん、お誕生日おめでとう🎂。ひまちゃんの性格のギャップとか、周りの人もみんな気遣えるところほんと素敵。ずーーっと大好きだよ!」
「なっちゃんお誕生日おめでとう!!優しくて可愛くてかっこいいところすんごい尊敬するし、大好きだよ!!これからもずーっと大好きだから、仲良くしてね!」
ひとりひとり、長い言葉をまるで当たり前かのように零す。優しくて、暖かくて、ずっとずっと大好きで。
いつの間にか、大きな涙が頬を濡らしていた。
「ぉわっ!!なつくん!?泣いちゃったぁ〜」
「なつ……笑笑、」
「わわっ、なっちゃん、ほら、ハンカチ!」
「んふふ、やっぱひまちゃん可愛いなぁ……」
「なっちゃんかわちい……!ほら!ぎゅー!」
身体を揺らされたり、包まれたり。刺激されることに俺の涙腺はどんどん緩くなり、涙は量を増す。嗚咽までが溢れてきた俺に、メンバーは更に笑い、身体を寄せ合う。
嗚呼、ほんと俺、幸せ者だ。
この日、改めてそう思った。
「はぁ〜、おなかいっぱい!まさか晩飯までみんなで行くとは〜」
「ふふ、ひまちゃん可愛いねぇ」
美味い飯と、メンバーからの飛びっきり甘い愛で満たされた腹を摩り、すちと一緒にホームで電車を待つ。隣から優しい笑い声とが聞こえたと思えば、すちの優しいては俺の頭の上にあって。優しく撫で回す。
「ちょ、すちやめ」
「ひまちゃん………本当、大好き」
駅に止まらない電車が、俺らを横切る。
揺れる服を押さえつけるように包まれたり身体に熱が籠った。
「えっ」
「俺らだけじゃなくて、スタッフさんや企業さんにもリスナーさんにも優しくできる所も、情が深くて誰かのことで一緒に泣けちゃう所も、照れ屋さんでついそっぽを向いたとても、それでも優しさが滲み出てる所も、全部全部引っ括めて大好き。俺、ひまちゃんの事が、…好き。」
耳元で、そう言われた。かけられた生暖かい吐息が、何故か腰を擽り、顔に赤みを帯させた。
すちの身体がこちらから離れ、耳と顔を抑えた俺の顔が露になる。きっと、間抜けな姿が見えているに違いない。
「す……ち、?」
「恋愛的に、だよ。ひまちゃん。」
夜の賑わう街の音は、今は耳に入ってこない。
唯只管に、こいつの赤みを帯びた整った顔にしか目が行かなかった。
暇72さん、本当にお誕生日おめでとうございます!暇72さんへの愛は、この作品に全て注ぎました!!良い一日をお過ごしください!
コメント
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深夜投稿おつかれさまです⟡ 緑赤隠れ推しカプなので超超超うれしいです堪んない...😭💖 なんかもう全てが好きすぎて語彙力飛びそう(手遅れ) ほんまに大好きです...т т♡
赤色の堕天使さん、お誕生日おめでとうございます! 一時間遅刻ごめんなさい( * . .)"