テラーノベル
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「……ほら、貸して」
ベッドの上で向かい合ったまま、たっつんがあなたに手を差し出す。
その先にあるのは、机の上に置かれたスマホ。
あなたは少しだけ迷ってから、そっと手に取った。
画面を開くだけで、胸がざわつく。
昨日の嫌な言葉が頭をよぎって、指先が止まりそうになる。
すると。
「ん」
たっつんが何も言わず、あなたの手を包み込んだ。
「……一人ちゃうやろ」
低い声が優しい。
あなたは小さく頷いて、通知を開いた。
最初の数件は普通だった。
応援のメッセージ。
「大丈夫?」って心配してくれる言葉。
それだけで少し救われる。
でも次の瞬間。
また、刺さる言葉が目に入った。
『どうせかまってほしいだけ』
息が止まりそうになる。
視線が固まったその瞬間、たっつんがすっとスマホを取り上げた。
「はい終了」
「え、でも……」
「十分見た」
たっつんは眉を寄せたまま画面を閉じる。
「なんでわざわざ傷つくもん見続けんねん」
「……でも、気になっちゃう」
「気になるのはしゃーない」
たっつんはベッドの上に胡座をかきながら、あなたをじっと見る。
「でもな、“嫌い”って言う一部の声のために、お前の全部否定すんのは違うやろ」
「……」
「お前のこと好きな人、ちゃんとおる」
その言葉は、昨日から何度も聞いてるはずなのに。
たっつんが言うと、不思議なくらい信じたくなる。
「それに」
たっつんは少しだけ口元を緩めた。
「俺がおるし」
「……」
「何回でも言ったるで」
照れもせずに言われて、心臓がうるさい。
あなたが黙っていると、たっつんは突然ぐいっと距離を詰めてきた。
「うわっ」
「まだ顔暗い」
「そ、そんなすぐ元気になれないし……」
「じゃあ元気になるまで甘やかす」
「え」
「決定」
たっつんはそう言うと、あなたを自分の方へ引き寄せる。
気づけばまた腕の中だった。
「たっつん、近い……!」
「彼氏やし」
「その言い方ずるい!」
「便利な言葉やなこれ」
くくっと笑う声が耳元で響く。
あなたの顔は真っ赤なのに、たっつんは楽しそうだった。
でも次の瞬間、ふっと真面目な声になる。
「……なぁ」
「ん?」
「昨日、お前が泣いとるの見て思った」
背中を撫でる手が少しだけ強くなる。
#他YouTube出る可能性大
「もっと早く気づきたかった」
「……」
「お前、絶対“平気なふり”するやろ」
図星すぎて何も言えない。
するとたっつんは小さくため息をついた。
「これからはちゃんと言え」
「……できるかな」
「できんくても、俺が気づく」
即答だった。
「だから無理して笑わんでええ」
その言葉が優しすぎて、また泣きそうになる。
たっつんはそんなあなたを見て苦笑した。
「ほんま泣き虫やな今日」
「……たっつんのせい」
「うん、知っとる」
そう言ってたっつんは、安心させるみたいにあなたの頭へ頬を軽く寄せた。
次はちょっと話が戻ります。
コメント
1件
もうたっつんが良すぎて心臓持たんかった……!!😭💕💕 「一人ちゃうやろ」の優しさも、「俺がおるし」の照れなし本気も、全部刺さった……。 無理して笑わんでええ、って言えるのズルすぎるよ〜〜!! そして「俺が気づく」の即答、最高すぎてもう泣いた。 たっつんの甘やかし決定とか現実でされたら絶対倒れるわ。笑 次回も楽しみにしてます!!もかさん素敵な話ありがとうございます✨