『プロローグ また歯車は動き始める。』
【4階 図書室】
俺たちは何やら言い合いをしてる二人に恐る恐る近付いていった
?「本当に…本当に無理っす!半径5m以内に入らないで!」
?「そんなの無茶苦茶ですよ…!私はただ自己紹介をしようと…」
秘「…何してるんだ?喧嘩か?」
?「…!ちょうどいい!」
そう言い、女の人の方は俺の後ろへと隠れた
秘「え?あ…み、瑞稀!」
音「この絵本面白いな!」
瑞稀は俺や二人のことを気にせず、絵本を読み漁っていた
どうやら俺一人で解決しなきゃいけないらしい
秘「な、なんで俺を盾にする?えっと…」
愛「ウチは愛条推っす!」
秘「愛条か…それで本当に何してるんだよ」
?「私もさっぱりわからなくて…」
愛「そ、その…」
愛「ウチ…蛇足先生の大ファンで…」
秘「蛇足先生?」
蛇「申し遅れました。私は蛇足吾郎です」
秘「…そうなのか、でもファンなら嬉しくないか?推しに会えて」
愛「嫌っすよ!」
蛇「そんな…!」
愛「あ…いや違くて…」
愛「蛇足先生のこと本当に大好きで…小説は少なくとも100詰んだし…アクスタとかも…」
秘「小説家なのか?」
蛇「はい…一応」
愛「先生のこと大好きすぎて誕生日から出生体重まで知ってるっす…」
蛇「出生体重なんか誰にも教えた覚えないです…私も覚えてないですし」
愛「と、とにかく本当に大好きで…」
秘「ならなんで避ける?」
愛「もしウチが吐く二酸化炭素を蛇足先生が吸ったらどうしてくれるんすか!」
秘「は?」
愛「ウチのせいで大好きな蛇足先生が汚れてしまうかもしれないのに…!」
蛇「…別に同じ人間ですし、汚れるも何も…」
愛「蛇足先生は人間じゃないっす。神っす」
蛇「…」
愛条は謎にキッパリと言い張った
これは超高校級のオタクだな
秘「…瑞稀、いくぞ」
音「え?もう?」
秘「あぁ」
愛「ちょ、ちょっと待って!二人きりは無理っす!」
秘「悪いな、あとは二人でやってくれ」
愛「そんな…!」
俺は必死に引き止める愛条を払いのけ、瑞稀を引きずりながらエレベーターに乗った
【3階 カラオケ】
次の階はどうやらカラオケのようで、どこでもあるような普通のカラオケだった
音「ドリンクバーあるぞ!全部混ぜするか!」
秘「そんなことより先に探しに行こう」
音「えぇ…まぁそうだな!」
俺はまたもや無理矢理瑞稀の手を掴みながらカラオケルームを一つ一つ確認することにした
【ツウシンボ3】
・愛条推(アイジョウ スイ)
好きなもの 蛇足先生
嫌いなもの 同担、ピーマン
・蛇足吾郎(ダソク ゴロウ)
好きなもの 白米、小説
嫌いなもの 握手会
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