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塩﨑side
柔太朗と少しずつ距離を縮めて、スキンシップも増やしていくうちに、それとなく柔太朗が気になるようになってきている。
僕がブレたらあかんはずやのに、柔太朗が受け入れてくれようとしているのに、イケナイ事をしている感覚に陥って強張ってしまう自分がいる。
🤍「…ちゃん、だいちゃん、だいちゃん!」
💙「ん!?ごめんごめん」
🤍「飲み物買いに行きたいから手離して?」
💙「ごめん、ぼーっとしとったわ」
🤍「何か飲む?」
💙「あー、ええわ」
🤍「おっけー」
今まではなかったのに、柔太朗のことを目で追ってしまう。
肝心な返答もない、いや、きてほしくないが正しいか…
疑似恋愛なはずやのになんでこんな気になるんかなぁ?
柔太朗が出ていくのを見送って、ふと目についたのは佐野さんと吉田さん。
相変わらず仲良さげにキャッキャしてて、そこに舜太が割り込んで行った。
舜太からやたらと最近名前が上がる人を、彼は事故ではあるが抱きかかえているような状態で立っていて、本人も満更でもなさそう。
へぇ、舜太の前やと吉田さんも騒がんのやぁ
なんて思いつつ、蚊帳の外の人へと視線を向ける。
ふーん、おもんなそうな顔しとるわ
やっぱりあの人は独占欲が強いんやろうな
お気に入りの吉田さん取られてもたら、そりゃ楽しないもんなぁ
そんな事を考えながら、ふとよぎる柔太朗の事。
もう、佐野さんは柔太朗のことは必要やないんやろうし、このまま柔太朗のこと本気でもらおうかな
なーんてね
でも、あんな状態の佐野さんに柔太朗を手渡しても柔太朗が傷つくのは事実。
ちゃんと柔太朗が幸せな道を歩けるように、佐野さんにはしっかりしてもらわんとなぁ
って僕、なんで彼氏ヅラなんやろ?
吉田side
太智と柔太朗が最近よく一緒にいるのを見かける。
うちのメンバーは分け隔てなく誰もが仲が良いほうだ。
ただひとつ不思議なのが、塩﨑が珍しくスキンシップが多いこと、それにあまり人からのスキンシップを好まない柔太朗がすんなりと受け入れていること。
もしや…。
チラッと勇斗を見ると、勇斗は二人の様子をじっと見つめている。
それは穴が開く、というかもはや開けにいっている感じがする。
ふと手元に目を落とすと、ギリギリと音が聞こえるんじゃないかと思うほどに爪を食い込ませている。
明らかな嫉妬心だろう。
多分勇斗にとって、もう、それは叶わぬ恋でしかなくて、あの二人が付き合った以上勇斗は身を引かなければいけない。
それは勇斗もわかっているだろう。
とにかく、勇斗の気持ちを和らげないとな
💛「血でちゃうよ」
俺は勇斗の手をさすって気持ちの緩和を促し、勇斗が柔太朗に注ぎたいであろう愛情表現の憂さ晴らしにスキンシップを受け入れていた。
曽野side
柔と太ちゃんのスキンシップが増えた。
太ちゃん曰く、まだ結論は貰えてないらしいけど、柔がスキンシップを受け入れるということはそれなりの準備が出来てきているという証拠なんだろうなと思う。
触れ合いながらニコニコと微笑む二人は、自分が理想とする関係ではないのにお似合いに思えてきて、ただそれと同時に柔を騙すような行為を自分が提案していると考えると申し訳なさと自分に対する腹立たしさを覚えていた。
それに、結局のところ勇ちゃんがジェラシーを感じて柔太朗との距離を今まで以上のものにしない限り、この検証は成立することはない
💛「なんかあるなら話聞くけど」
🩷「だいじょぶ、仁ちゃんはやさしーねぇ」
やっぱり仁ちゃん…。
💛「おまっ、やめろ!」
仁ちゃんも仁ちゃんで勇ちゃんに触られても、キャッキャしててさ
てか、触れさせないように出来るよね?
なんで自分も満更でもない感じ出しちゃうのかな?
仁ちゃん…もしかして…
いや、ない!それはない!考えたくない!!
そう思いながら、エスカレートした二人のスキンシップを柔太朗に見せない為にも、仕方なしに俺は大きくリアクションを取り騒ぎ立てた。
コメント
2件
うわっ、この話めっちゃ好き…🥀 太智くんの「疑似恋愛やのに本気になりそうで怖い」って感情、すごくリアルで胸が締め付けられた。 柔太朗くんを受け入れてるのに自分を責める感覚、わかる気がするよ。 それに曽野sideで、仁が勇斗くんに触れられてるのを邪魔しないどころか自分も楽しんでる?って気づいてるの…なんかもうやきもきするんだけどどういうこと!?笑 みんなの視線が交差してて、読み応えあったよ💙 m!kiさん、この重層感すごいです…!
memi(めみ)
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