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曽野side
四六時中頭の中を駆け巡るのは仁ちゃんが勇ちゃんのスキンシップを無理に避けないこと。
なんで受け入れてしまうのだろうか?
受け入れさえしなければ、勇ちゃんだって柔ちゃんのコトをもっと見てくれる訳で…
これって俺の考えすぎなんかなぁ?
あぁ!もうよーわからんっ!!
グシャグシャと髪の毛をかき乱していたら、そっと肩に手を置かれる。
💛「どした?」
彼には珍しく柔らかいその声色はいつも俺だけにかけられるもの。
❤️「なんでもないよ…」
💛「なんでもないは嘘だろ」
ククッと笑うクシャクシャの顔は彼のキリッとしたどこか浮世離れした顔立ちを馴染みあるものに変える魔法のようなもので、その顔を見るたびに俺はつい彼に本音を喋りたくなってしまう。
💛「もっと頼ってくれていいんだぞ」
❤️「じゃあ…」
俺は確信突いた禁断のその質問に触れるため、震えるような息を一つ吐いた
❤️「仁ちゃんは勇ちゃんのことどう思ってんの?」
多分予想もしていない話の流れに文字通り目を丸くする仁ちゃんと数秒目が合う。
💛「なにそれ、告白みたいじゃん」
と言いながら堪えきれずに笑い始める仁ちゃんを見て、自分も笑いが込み上げる
❤️「ちゃうちゃう、そう意味やなくてさ
単純にスキンシップとか?受け入れてるから仁ちゃんも満更じゃないんかなぁみたいな」
💛「ふーん
珍しく舜太が嫉妬してんのかと思ったら、そういうことかぁ…」
斜め右上の天井を見つめジーッと考える仁ちゃんが何を言い出すのか、おれは身構えるしかない。
💛「慣れすぎてわからんっ!
まぁ、勇斗は昔っからベタベタしてくるし、事あるごとに可愛いとかなんとか茶化してくるからさ、もう慣れみたいな
あーまた触られてんなくらいの認識」
❤️「え?それ、仁ちゃん的にはいいの?」
💛「別に嫌われて避けられるよりはマシって思ってるから」
❤️「そっか…」
💛「柔太朗が太智とつるむようになって、勇斗が俺にエスカレートしていってるように見えたから心配したの?」
❤️「えっ!?」
なんでお見通しなんや!?
俺が思ってた事口に出してたんかと思うほど、ズバズバと言い当てる仁ちゃんは、やはり常日頃から周りをよく見ているリーダーなんだろうな。
💛「当たってた?」
❤️「…」
正解を伝えるのが嫌で沈黙が空間を支配する。
口を開かないくせに多分暗く泣きそうな顔をしている俺を見かねて、仁ちゃんは俺をフワッと後ろから抱きしめて呟く。
💛「大丈夫、俺にその気はないから」
何よりも安心する声。
あぁ、この声やっぱり好きだなぁ
❤️「安心したわ」
何に安心したのか、答え合わせはまだしたく無いからこれだけ伝えるね
佐野side
💛「佐野くーん、佐野くん…
佐野くんに早く会いたいな
佐野くんかっこいい」
夢か…
柔太朗が俺から離れ始めてわかった事。
俺は過去の仁人に囚われている。
あの俺に対してデレデレしていた幼かった頃の仁人が俺の脳内に焼きついて離れない。
あの頃、自分が答えていたら…
今こんなに苦しくなかったのだろか
そんな彼はいつしか人が変わったように俺を蔑むような顔をするようになり、ベタベタと甘えると喜んでいた彼は自分の前からは影も無くなってしまっていた。
仁人にもうその気は無いんだろうな
どれだけ俺が触れても彼は俺に哀れみの目を向ける
俺の気持ちを見透かされているかの様な
柔太朗に向ける愛を泳がせるかの様に彼に向けている事を察して、彼は俺を受け入れているだろう
何も解決しない。
柔太朗でしか解決できないこの愛の行方。
苦しい、深い海の底に…
孤独に沈むようにもがき苦しむ自分が悔しい。
やっぱり、自分には柔太朗が必要なんだろう
柔太朗の毒は柔太朗にしか癒せない。
ジワジワと打ち込まれ続けた毒にやっと気付かされる。
脳裏に思い浮かぶもう1人の存在。
柔太朗の前で笑顔を見せる塩﨑という男。
なぜだろうここまでの敵意を持つのも珍しく、恋とはこういうものなのかと頭を抱えてしまう
もう自分は止まれないところまで来てしまっているんだろう…
コメント
7件
初コメ失礼します この小説を見つけてからこっそり更新を楽しみに、陰ながら応援させていただいてます! 今回も凄く良かったです! 続き楽しみに待ってます
更新ありがとうございます😭 今回も最高でした、、、!!そのじんも結ばれてほしい☺️
memi(めみ)
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