78日目
体調は今大丈夫だよ!
屋上から落とされた時は怖くて、覚悟したけど……いい経験、かな?𐤔
それに、類達には本当感謝してるよ!
良い友達を持ったなぁ…
あ、後……懲りないと思うんだけど、、
また奏と話してこようと思って。
言葉とかは決めてないけど…
奏を、元に戻したくて
きっと今、苦しいと思うから…
だから、行ってきます!
瑞希
奏の病室前に着いてしまった。
昨日のことが頭に過ぎって怖くて、緊張して…手足震えてるけど、、
でも、行かなくちゃ…入らなきゃ。
震える手でノックをしようとした時。
ガラガラッと扉が開いた。
奏は少し驚いた表情をしていた。
ボクは驚いて固まってしまった。
情報を処理しようとしているボクを置いて、
奏はボクの手を引いて屋上に向かってしまった。
気付けば不思議と恐怖は無く、今まで感じたことの無い高揚感に溢れていた。
屋上。
暖かくて優しい風がボクの頬を撫でる。
奏はフェンスに腰を掛け、ゆっくりと口を開いた。
「…瑞希」
『な、何、?』
すると奏はボクの前に立ち、頭を下げた。
「ッ、ごめんなさい……!!」
『、!』
奏の口調は”演技”では無く”素”だった。
それに安堵し、ホッとした。
『あははっ、大丈夫だって…頭上げて!』
「でもッ…私、皆に酷いことした……、」
「もう、こんな私はニーゴに居る資格も無いから ー」
『資格は誰にだってあるって!』
『…まぁ、まふゆやボクを突き落としたとしても…どっちも死んでないし、平気じゃない?』
『ボクは平気だし……まふゆも謝れば大丈夫だって!軽傷だし』
すると奏は声を上げて泣き始めた。
そんな奏を慰めるようにボクは背中を優しく摩る。
『…自分から仮面を割ってくれてありがとう』
『……それに、ボクもごめんなさい』
「な、何で瑞希がッ…謝る、の?」
『だって、元はボクが日記を始めたから皆も書き始めちゃった訳だし……』
「そんな、!でも、それは意志次第だし…」
『……まぁ、そうかもね?𐤔 』
『…じゃあ、奏は皆の事を救わないとね?』
「、!」
「うん、うん…!勿論、それが私の役目だからね」
奏は涙をハンカチで拭くと、覚悟を決めたように立ち上がった。
「……もう1回、チャンスをくれないかな…」
そんな奏に掛ける言葉はただ一つ。
『もちろん!!』
コメント
4件
感動…
わぁぁぁ!!……感動……私の目から滝が…
マジで感動して目マリアナ海沸いたよ……(??)