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〔第三章:風紀委員の仕事〕
放課後、3組の教室を訪ねると、彼女が資料を書いていた。
「葵ちゃん遅くなった、ごめん」
「ううん、私も始めたとこ」
机を見ると、始めたばかりではありえないほど、まとめられていた。
「ほ、本当に始めたばっか…?」
「うん」
「まとめるの早すぎない?」
「あぁ、これ昨日もやってたから」
「えっ?」
昨日って、告白(嘘)をした時じゃ…
「昨日って…じゃあなんできてくれたの?」
「進まなくて、嫌になっちゃったから、放課後はやらないって決めてたの」
「へ、へぇ〜…」
誰しも完璧ではないと分かっていても、少し驚いてしまった。
その後、彼女に仕事を教えてもらいながら手伝いをした。
その途中、僕は思った。
風紀委員の仕事、難しいし量がエグいだろって…
・・・
「ふぅ…ありがとう秋羅くん…まさか今日中に終わると思ってなかったんだ…期限結構ギリギリだったし…」
「そうなの⁉︎」
帰り道、彼女の口から誰もが考えた事がないようなことを耳にした。
「ははっ…遅れたことが何度か…」
「ええっ⁉︎」
「みんなに風紀委員長は完璧って思われがちでさ…実際はこんな感じで…完璧じゃないの、それに…」
そうだ、みんな風紀委員長は完璧って思いがち。
もしかしたら…もしかしたらそれが彼女にとっての重荷になっていたりするのかも。
「何か手伝おうか…?出来ることがあれば」
「えっ…」
「ん…?」
「えっ⁉︎、いや…大丈夫だよ?私情だし」
「まぁ、それならいいんだけど…」
(本当に…大丈夫なのだろうか…)
少しモヤモヤが残るも、そのまま別れ道に来てしまった。