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〔第四章:葵の事が好きなライバル…?登場!〕
それから数日が経ったある朝、席に着くと嫌な視線がするのに気がついた。
(だ、誰だよっ…)
寒気がしたのと同時に気色が悪くなった。
恐る恐る後ろを向くと、気色悪くなった理由がわかった。
(僕の苦手な熱血系だぁ…)
僕は、嫌いなタイプ(熱血系)はとことん嫌いになる人だ。
「あ、あのぉ…なんですか…?僕になんか用ですか…?」
「お前に用しかない!」
(何言ってんのこの人…⁉︎)
「えっと、用ってなんです…?」
「宣戦布告だ!」
「宣戦布告⁉︎」
・・・
どうやら、彼は隣のクラス(2組)の田中 熱斗さんらしい。
(こんなに暑苦しい人になったのきっと名前のせいだなぁ…)
そんなどうでもいい事を考えているうちに、ことの重大さに気付いた。
そう、田中熱斗さんはめっちゃ執着心がやばいのだ。
「で、なんで僕なんです?」
「お前、葵さんと付き合ってるらしいな」
「それが…なんですか?」
「俺はお前のライバルだ!」
「はぁ!?」
いきなり別の話に入ったみたいに話す熱斗さんに、ちょっと暑苦しくなる。
(ら、ライバルってまさか…)
「もしかして…葵ちゃんのこと…好きなんすか?」
「もちろんだ」
(やっぱりそうだったっー!)
(め、めんどくさそうになりそうだ…)
「それだけですか…?ならもう帰ってもらって…」
「放課後、校庭の一本柳の前に来い」
「は、はい…」
(な、何する気だ…?)
訳も分からないが、とりあえず行くことにした。
・・・
放課後。
一本柳の前へ行くと、熱斗さんがいた。
さらに、なぜだか葵ちゃんもいた。
「っは?お、おい…熱斗さん…なんで葵ちゃんまで連れてくんだよぉぉ!」
「そりゃ一世一代の勝負だぞ、本人に見てもらわない理由がないだろう」
(一世一代って、大袈裟な…)
「え、なんだそんな大事だったの?聞いた話だとちょっとしたことなのに…」
「そ、そうだろうね…てか、勝負って?」
「どっちがふさわしいかだ」
「「いや必要なくない⁉︎」」
「いやいやいや、私は秋羅くんがいいんだけど」
「本当か?」
「本当だよ!だから付き合ってるんでしょ!」
「そ、そうだよ!(嘘だけどね…)」
「ごめん、早くしてくれる…?ちょっと、寒いっ…」
「え、待って、それちょっとやばくない…?」
今の気温的に、そんなに寒くない。
なんならちょっと暑いくらい。
「早く帰ったほうがいいよ、!寒いのはちょっと体がおかしいかも」
「えっ…?まじっ?」
「うん」
「早く帰ろっか」
「そうしよっ…休むのは嫌だ…!」
「…おいっ!」
俺は後で気付いた。
熱斗さんの存在を完全に忘れていた事を。