(……)
(おいおい、アイツ精神壊れてないか?)
(怖いわよね、もう1ヶ月もしてるのに、一回も喋らないわよ、)
うるさい…そう言う言葉だけが頭に響き渡り、トドメを刺すかのように水が滴り落ちる…
(イ!)
誰かの声が聞こえる…暗闇の中で…誰かが呼んでくれてる気がする…誰?
(レイ!)
その瞬間、暗闇は照らされて…起きる、
(……誰?)
(まだ寝ぼけてるのか~?お前の大親友、優希だぞ?)
(…優希…あ…そうだ…)
(まったく…疲れてるのか?眠ってるし、)
(そうみたい…ごめん、少し飲み物買ってくる、)
そうだ…僕は今はもう…
(本当に一人で平気なのか?)
(少し嫌な夢を見たんだ、一人で落ち着きたい…平気だよ)
(わかった)
心配そうに見つめている優希をおいて、外をでる
(そうだよ、もうあの頃の僕でも…ない…)
ずっとそう…眠ると悪夢を見る、暗闇で、暗くて、拷問のように静かな場所から水が滴る音…誰かの悪口を静かに水が滴る音と共に聞こえてくる世界、そんな悪夢を見て、辛くて、飛び起きる…
(……はぁ…疲れたな…でも、僕は諦めないよ、優希…)
そう一言呟いて…飲み物を買う
(これと、これと…)
(お、俺のも買ってくれたの!?)
(……うん、)
(て、これ、コーヒー!?しかもブラック!?)
(あ…)
(俺飲めないんだけど…レイ)
(ごめん、間違えて買っちゃった、僕がこれ飲むよ、)
(ありがと、いつもこの話しになるよね、楽しいから良いけど)
優希は優しく微笑んで言う…ブラックコーヒーではないほう…本来僕が飲んでいるレモンティーをあげる
(ありがと、レイはいつもレモンティーだよな、どうしていつもブラックと間違えるんだ?)
(…僕の昔の友達が好きだったから…癖で…)
(そっかぁ、俺も飲めるようになりたいなぁ…)
(僕は飲めないけど、ブラック)
(そうだけど、大人らしいから、ブラック飲めたらカッコ良くない?)
(うん、)
(あ、また微笑む、いつもそうだよ~、もしかして、その昔の友達に恋でも!? )
(いや、その友達男だし、)
(あ、マジ?じゃあ同性愛?)
(違うって…でも、憧れてたし尊敬してたよ)
(そうなの?)
(うん、大好きだった、僕の事を救ってくれた人)
(なんか良いなぁ)
そんな一言を優希は言う、とても微笑んで…
(……)
(どうしたんだ、辛そうな顔してるぞ…レイ?)
ごめんね、優希、僕は、君のその性格は気にくわないとまでは言わないけど、望んでないし、好きじゃない…だって…
(ううん、なんでもないよ、)
(そうか…)
(心配してくれてありがと、本当に平気だよ)
(なら良いよ!)
また微笑む優希…君の笑顔を見ていると、少しずつ辛くなってくる…それを拒絶する僕がいることを改めてわかるから…今の君を受け止めれないから、だから、とても辛くて、痛くて、そして君は……哀れだ…
(ねぇ、なにか考えてるの? )
(いいや、何もない、君の微笑みはやっぱり心にしみるなって…)
(良い意味?)
(もちろん、僕は君に嘘ついたことないよ)
(本当?)
(うん、これは絶対で約束するよ、優希)
僕はこの心を気づかれるわけにはいかない、君にも、回りの人にも…だって、それは僕の悪でもあるから…今の君を受け止めれないから、それが僕のダメで、約束破りだから…でも、僕は絶対にあと一つの約束は守るよ、
コメント
2件
頑張ってください!!
やっぱオリジナル書くのって難しいし… 後からどんなストーリー系にしようとしてたか忘れるから、続きが書きにくくなるんだよね…まぁ書くのは楽しいけど