テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
___ 2 - 「 君は 生き残るつもり? 」
█ 月 30 日
ピピッ ピピピピッ
兄上がいつかの誕生日にプレゼントしてくれた、目覚まし時計の音で目が覚める。
日和「 ん…、ん゛〜っ、 …はぁ」
伸びをして目を覚ます。
こんなに憂鬱な朝があったかな。
スマホを確認すると、5時を少し過ぎたくらい。
起きられないと思ってたのに、案外すんなり起きられちゃったね。
日和「 ……っ、あ 」
昨日の夜、いつ死んでも大丈夫なように兄上にメッセージ送ったんだった。
日和『 ぼくがいて 幸せだった? 』
燦日『 急にどうしたの? 』
日和『 気になっちゃって 』
いつもより言葉の一つひとつが冷たかったと思う。
今まで笑って人生を乗り越えてきたから、文しか送れないメッセージは元から苦手だった。
燦日『 日和が居てくれて良かったよ 』
燦日『 これからもどんな環境になっても頑張ってね 』
燦日『 別れの言葉みたいかな ごめんね 』
ひとつひとつが優しくて、暖かかった。
これでこそ、僕の大好きな兄上。
そういえば、兄上の誕生日がもうすぐだったね
……。お祝い、したかったなぁ
日和『 ありがとう ぼくも愛してるね 』
その後、なんて返信されたかは分からない。
連絡先をブロックして、着信拒否にしたから。
ピコン
日和「 ……? 英智くん… 」
メッセージの通知音が静かな部屋に響く。
大嫌いで、恨んでも恨みきれない相手。
……、なんでぼくにメッセージなんか、
そんなことを思いながら送られてきたメッセージに目を通す。
英智『 やぁ もう起きてるかな 』
英智『 日和くんの事だから早く起きてると思うんだけど 』
……バレてる。
なんで分かるんだろう 気持ち悪いね。
日和『 何か用? 何かあるなら早く言って欲しいね 』
英智『 大丈夫かなと思ってね。君、今日に近づくにつれて おかしくなってたから』
そもそもの元凶は君だよね。
この天使の皮を被った悪魔にも、心配くらいは出来たんだね。
日和『 なぁに? 可哀想だからって慰めに来てくれたの? 』
日和『 余計なお世話だね 』
英智『 慰めに来たんじゃないよ 』
英智『 僕達が友達ごっこを出来るのもあと数時間でおしまいだからね 』
……。ゲームが始まれば敵同士
大好きな凪砂くんとも、ゲームが始まればただの交戦相手。
日和『 じゃあ最期に質問いい?オトモダチの英智くん 』
英智『 最期って聞こえが悪いなぁ 』
英智『 いいよ、日和くん 』
〈 僕がいて幸せだっ 〉
そこまで打って手を止めた。
答えなんて分かりきってる 聞くまでもないよね
日和『 どうして1人なの? 』
英智『 どういう意味だい? 』
質問を質問で返さないで欲しいね!悪い日和!
普段だったらそう返していただろう。
もう、今はそんなテンションで話す気にもなれない。
日和『 生き残れる人数を絞れば絞るほど、英智くん自身も生き残れる確率は減るよね 』
英智『 そうだね 』
英智『 うん 特に意味は無いよ 』
英智『 質の良いアイドルを見極めるため、かな』
意味がわからない。
戦闘力はアイドルにとってステータスなの?
英智くんは死にたいの?
生き残れる自信があるの?
英智『 君は生き残るつもり? 』
…………。
日和『 分からないね 』
英智『 そう 』
英智『 僕は仕事があるから 』
英智『 後でね 』
スマホを床に放り投げる。
200人近い夢ノ咲生徒を殺してまでの価値がぼくにはあるかな
……ぼくは___ ピピッ ピピッ
日和「 えっ?…あぁ、もう7時……、」
家を出るのに遅れないようにってセットしたアラーム。
日和「 …出なきゃ 」
ぼくは……、どうしたいんだろうね