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歪

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1 - 蛙の子は蛙

♥

351

2025年08月16日

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散らかされた部屋に、母さんの泣き声。

それに反して、綺麗なスーツを纏ってキッチリと格好を整えた親父。



無機質な廊下に、無機質な家族。

言われた言葉は頭の中をグルグルと駆け巡る。


『俺は怒っているんじゃない。これは “躾” だ』



母さんがボロボロなのは悪い事をしたから。


悪い事をしたら殴られると。




じゃあ、悪い事をされたら殴っていいんだ。

この家庭は、俺がそういう考え方になってしまうのに十分なほど醜かった。





そんな俺の家が可笑しいと気づいたのは、場地と出会ってからだった。

ダラダラしてても怒られないし、家の中で息が出来る。



羨ましかった。


夜中に物音がして、それだけでずっと眠れなくなる俺とは違かったから。

片親の場地よりも、両親揃ってる俺の方が 惨めで汚れていたから。





そんな俺に、存在を与えてくれた。


『お前は俺のモン』


嬉しかった。

認められた気がした。


だから、恩を返したくて。

マイキーが欲しがったモノをあげたくて。


CB250T HAWKバブを盗む』

これが、俺の出来る精一杯の事だった。


本当に馬鹿だった。

こんな事しか思いつかない自分が、惨めで醜くて仕方が無い。

人を殺す事への対抗心も何も抱かなかった。

自分の気持ちを優先して、邪魔されたから殴った。


蛙の子は蛙って良く言うもんな。所詮俺はアイツオヤジの子供。



それから俺は、マイキーを恨むようになった。


少年院の中では叶いもしない願いマイキーを殺すことを呪文のように説いて、場地からの手紙を無視して…。そんな日々からは2年もすれば解放された。










まだまだガキということを示す小さな身長。


「 やっと会えた 」

おはよう。元気だった?久しぶり。早く殺してよ。

















えっとあのお久しぶりです👋🏿

最近リベ離れてて多分戻んないんで投稿しますね🥵

本当は全部完結してから投稿したかったんですけど、もう書く気ないので👉🏿👈🏿💧‬

・・・の間が書ききれてなくて、一気に完結に向かった感じです🤚🏿

じゃあ今までありがとうございました👋🏿🎶



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コメント

2

ユーザー

なん、上手すぎ🫵🏻キレそう😾

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