TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

カイ潔

※オメガバパロ


※本誌と関係×






……………………………………………………



「んん、ひぅっ、あっ、んん!!」



今月もまた、これが来た



パートナーのいない俺にとってヒートとは何よりも最悪なものだった



プロのサッカー選手にもオメガは少なくないが、大抵はパートナーがいる



プロになる過程で作るのが基本らしい



だが俺はあの青い牢獄で育ったためにパートナーを作れなかった



もちろん理解してくれる仲間たちだったが、あいつらも俺自身もそういう関係になるのは気が引けた



「ん~、!!おく、っ、ほしぃ、よ、っ、 」


今日もヒートの休みを貰い、ベッドでただ1人自分の熱をおさめるだけ



いつもなら1週間ほど休みを貰うけど、今週はドイツと試合があるためそう休んではいられない



俺は今日と明日だけ休んで、明後日にはぶっつけ試合になるわけだ



「はっ、あぅ、っ、んん~…!!」



何度絶頂しても体の熱はどうにも冷めない



俺がオメガじゃなかったら…



何度そう考えただろう



愛してくれるパートナーも愛せる人もいない俺はオメガじゃなくてもいいだろう



神様は、時に残酷だ



………………………………………………………



「世一、だいじょぶか?」



「ん…?何が、?」



「めっちゃ顔赤いし、かなりフェロモン出てるぞ、」



「え、…あ、、」



「一応監督には言っておくから、無理すんなよ」



「ご、ごめん、…」



最悪だ、



今日はドイツとの試合日



少し熱っぽいなとは感じていたが指摘されるほどだったとは、…



ただ今日の試合だけは抜かせない



フラッとする体をぐっと堪えて、フィールドへと向かった







「世一!!!!パス!!」



そう聞こえた時、俺と芝生の距離が急に近くなった



「…ち!!??よいち!!!!!」



そう叫ぶ仲間の声をおいて、俺の視界は白くなっていった








「……………ん、 」

目を覚ますと白い天井



蛍光灯が眩しく伏し目にする



体を起こそうと横を向いた瞬間なんだか見覚えのあるデカ男がベッドに顔を伏せて寝ていた



「うわっ、!!!」



あまりの驚きに声を上げるとデカ男は唸りながら体を起こした



「お、起きたか」



「……え、なんであなたがここに??」



「…あぁ、聞かされてなかったか」



「今日から俺はお前のパートナーだ」



首筋の青薔薇を光らせて、その男_



ミヒャエル・カイザーの口はそう確かに動いた



「……は、はぁぁ!!??」




…… ᴛᴏ ʙᴇ ᴄᴏɴᴛɪɴᴜᴇᴅ







この作品はいかがでしたか?

15

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚