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冬休みに入って数日。大量の課題を終わらせるということを口実に友達が家に集まった。
みんな課題は持ってきてはいるもの全くやる気配がない。それはうちも同じことで何も言えないけど。
心「先生たちさ夏休みと同じくらい課題出すのまじでうざくない?」
亜美菜「それな終わるわけないっての」
ふみ「とか言って亜美菜結構やってあるじゃん」
亜美菜「勝手に見るな!!」
心「お泊まりもなんか久しぶりだね」
ふみ「確かに最近やってなかったね」
ふみ「まぁ心がかっずーにお熱だったしねー」
心「うるさい」
亜美菜「……」
ふみ(やば、やっちゃったかな?)
亜美菜「じゃあそんなお熱相手の和馬に電話してみるか」
心「は!?」
亜美菜「別に減るもんじゃないしいいじゃん」
心「いやでも急にはどうなの?」
亜美菜「電話なんてだいたい急だろ」
亜美菜「まぁもうかけてるけど」
♢
和馬(暇だ)
冬休みに入り数日がたった。短いにも関わらず先生たちが大量に出した課題もこの数日で終わらせてしまった。
恥ずかしい話心さんといつでもデートに行けるように終わらせたのだ。
和馬(…浮かれすぎてキモいな)
和馬(課題終わらせたはいいけどヘタレ過ぎて誘えないとか終わってるだろ)
自分を卑下していると普段はピクリともしないスマホが音を立てて震えた。
和馬「電話…?」
その相手は亜美菜さんだった。
和馬(俺なんか悪いことしたか?)
和馬(前ぶりがないのが怖すぎる)
なんて慣れない電話にモタついているとバイブ音が消えた。と思ったらすぐにラインに『出ろ』の二言告げられていた。
和馬「尚更怖い」
和馬「…出なかった時の後が怖いから折り返すか」
あまり乗り切れない手つきで亜美菜さんに掛け直す。
和馬「も、もしもし…?」
亜美菜さんの返答を待っていたがその声主は意外な人だった。
心『もしもし〜』
そう心さんだった。
和馬「…なんで亜美菜さんにかけたのに心さんが?」
心『今亜美菜とふみとでお泊まりしてるんだー 』
小さくスピーカにしろとふみさんの声が聞こえる。
和馬(本当に泊まってるんだな)
心『あ、急に電話してごめんね。忙しかった?』
和馬「ううん暇でおかしくなりそうだったから、逆にありがたい」
心『暇だったんだ。もしかして課題とかって終わらせた感じ?』
和馬「まぁ、うん」
心『真面目か!』
和馬「真面目ってほど優秀じゃないよ」
和馬「暇な時が多い方が困らないと思ってさ」
亜美菜『その方が心と沢山デートできるからだろ?』
和馬「デートって…!てか気づいてたんだな」
亜美菜『バレバレだよ』
ふみ『本当は今日教えてもらったんだけどね』
亜美菜『って事で和馬ス◯ブラ付き合え』
和馬「話の流れが理解できないんだけど」
亜美菜『部屋のコード送ったから』
亜美菜『あ、もしかして弱いのか?』
和馬「分かったよ。やるよ」