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> ある創作二人
(遠目で見たらギリだびゆいにみえる)
炉留練習用
「雪だ!!!」…雪?ああ、雪だ。だが何故いまさら?彼はまるで珍しいものを見るように輝かかせている。それはまるで最初のあの頃のように生き生きとして…ああ、そういうことか。きっと彼は…。ぼんやりと彼が作った足跡を眺める。はしゃぐ声が遠くに聞こえてくる。ふと、名前を呼ぶ彼の声がきこえる。着込んだ厚い上着を脱ぎ捨て、かつて彼のお気に入りだったワンピースを纏い、私を手招く。…私は肩を竦めて、自分もその上着を脱ぎ捨てた。なぜか、妙に熱い。とにかく皮膚がやけるような感覚に、彼が投げたひんやりとする雪が心地よかった。負けじと雪を丸めて彼の端麗な顔の真ん中に命中させる。ふがっ、と彼から間抜けな声が漏れて、頬が緩む。手先が赤く悴んでいて、これは後で薪を拾いに行かなきゃな…と心の中でため息を着く。真っ白な空間でただひたすらに無邪気な姿で游ぶ。…急に、急に視界がぐらりと横転する。足元がすくみ力なく白いクッションの上に頭を打つ。彼も同じだったのか、白い息遣いだけが響く。彼が這いずりながら体を引きずり私の元に向かう音が聞こえてきて、雪の上で添い寝するような形になり…私はどこか気恥しさを覚えた。「…あったかいね。」彼の冷たい手が私の手の甲を確認するように置かれる。雪…彼。冷たいはずの要素が何故かすごく心地よく、あたたかい。絶え間なく降ってくる雪がまつ毛に乗り、思わず払いのけたくなる。段々と彼の息遣いが朧げになるのを感じて思わず顔が横に傾く。青白い唇をした彼と目が合い思わずほほえむ。草も木も花も、生物も穢れも無くなったまっさらな世界で、私はとおのく意識からさいごに、その青白いくちびるにくち付けをした。・・・ゆっくりと瞼がおりるとき、さいごにきゃんどるのような、あたたかいものが彼の手にやどったきがした・・・。