テラーノベル
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りの
80
なな🍆
78
🍆side
相変わらず氷のような制服は体を完全に冷え切らせていて遠回しに風邪をひけ、とばかりに冷たい。
そろそろ昼になる。
やっとの思いで終わった午前はいつもと違かった。
俺はロボットのような同じ風景ではないのかもしれない。
って、何回言うんだよ、これ。
昼といえばいつも外でみんなと食べていたが……
今みんなと食べに行ったらバレて大変なことになるくらい俺でもわかる、
どうせドズさんが話を通してそうだろうし。
断りに行っても無理に止められてダメだろうし、
教室にいてもやってきてダメだろうし……
本当俺は自由がないのか?
俺は結局ガラ空きの屋上に行った。
途中で会わないか不安だったけどまあ多分大丈夫、
さすがに今日は持ってきた美味しくもない弁当。
ただただ無音の空間で口に入れるだけ。
ちっともスパイスのない、だが俺にはちょうどいいくらい、だ。
今頃4人は何してんのか、考えたが少し怖くなって考えるのはやめておいた。
そんな時目の前のドアがキシリと音を立てて開いた。
『あ、いたw』
複数ある影は勝手に怯えていた仲間かと思ったがそれは朝の戯言の犯人そのものだった。
予想外すぎてあっけらかんとする俺の横にズカズカ音を立てて歩いてくる。
さっきまでの風景とは全く変わってしまった。
『え、それお前の弁当w?』
「そう、だけど?」
逆に俺のじゃなかったらどういうことなんだよ、といつもなら出すツッコミは喉の奥で詰まったまま口からは出ていくことはなかった。
『やばwぐちゃぐちゃすぎwきっしょ!!』
「……ぇ?」
たしかに自分のだし時短してぐちゃぐちゃなのは事実だが……
急にそんなこと言われたら誰でも「は?」となるだろう。
『あとお前放課後屋上こいよ?破ったらわかってるよなぁ??』
さすがの圧に反抗もできず、勝手に扉の奥に行ってしまった。
何をされるのか?朝みたいにされるのか、今みたいに笑われるのか。
確実に4人とは一緒に帰れなさそうだ。
でもちょっと5人で帰れないちょうどいい口実だと思ってしまった。
5人で食べることはなく、少し虚しさを抱えたチャイムが鳴り響いた。
俺が望んでたことだったって、唯一知っているはずなのに少し悲しんでいるのに腹が立つ。
どうせ、教室に帰るまでの道が怖いはずなのに。
短くすみませんね、♡いつもありがとうございます
NEXT…♡40
コメント
1件
うわ、これは胸が締め付けられる回だった……。主人公の「自由がない」って諦めと、屋上での孤独な昼食、そこに突然現れた朝の連中。弁当を「きっしょ」って笑われたシーン、あれは読んでてこっちまで痛かったよ。でも最後の「5人で帰れない口実にちょっとホッとしてる自分」に腹が立つって心情、すごくリアルで好きだな。虚しさと安堵が混ざる複雑さ、うまいなあ。