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元貴side
『手術が終わりました。』
「それで……っ、、若井は、、若井はッ!!!」
『……今は何とか一命を取り留めています。』
一瞬体が緩む。
『ですが、外傷から、内臓損傷まで非常に大きく、明日か明後日でも、いつ息を引き取ってもおかしくありません。』
そんな……今は生きてる。でもいつ亡くなるか分からないんて。
まだ伝えてない。
起きてよ。
その後、涼ちゃんと一緒に若井の病室に案内された。
そこにいる若井は色々な管と繋がっていて、体のほとんどは包帯。体が見えないようにしているのか不自然なほど上に掛けられている布団。
僕は涼ちゃんと若井を挟んで両脇に座る。
若井の手を握ろうと若井の手に触れた。
けど、本当に皮がついて、ちゃんとした形であるのか疑ってしまうほど不自然だった。
「若井……ヅいままでたくさん色んなことしたね……?泣」
「もっと見たかったなぁ”“……ヅ」
声が震え、上手く言葉を発せない。
その時、横から涼ちゃんに引っぱたかれた。
『そんなことまだ言わないでよ……、、ッ!!!』
そうだ。僕はこんなことが言いたかったんじゃない。もっとこう……違う何か。
声が震えて、喉が絞まるような感じがして、
「もっと”……わ”かいと……、、おんがくがッ……やりたい”泣」
そう言った瞬間涼ちゃんが僕を抱きしめる。
自然に俺も涼ちゃんにゆったりともたれかかかった。
ただただ、涼ちゃんは僕のことを受け止めてくれた。
2026.3.18
今日はフェーズ2が開幕した日。
それから何ヶ月くらい経ったのだろうか、何とか若井は命を繋げているみたいだ。ただ、思っていた以上に損傷が大きいらしい。
春が息吹く桜が舞い始めた頃、僕はただ1人椅子に座って曲を書いていた。
病院から一通の着信があった。
『若井滉斗さんが、今朝…亡くなりました。』
「え……、、?」
若井……?ん?だめだ、理解が追いつけない。
ただ、心の穴が広がる音が響く。
その後、僕と涼ちゃんは葬儀や何やらで追われる日々が続いた。
僕の前を風景だけが移動してるみたいに。涙は1粒も出ない。ただ、風景だけが変わっていった。
若井さん…。寂しいですね、このお話は。
だからこそ、終わった時に絶対的なハッピーエンドとも、絶対的にバッドエンドとも言えない作品が作りたいものです。
時系列を描くのが難しくて大苦戦中です…
最近皆様からのコメントが暖かすぎて大変助かってます。いつもありがとうございます!
それではまた
コメント
8件
涙が出てきました。やばい本当に涙が出てきてる笑
ぴえん悲しい
ぐわぁ