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雨は嫌いだ。
服とか濡れるし、青い綺麗な空が見えないから、
雨は嫌いだ。
〈アナウンサー〉
「今日はよく晴れた一日となりましたね。ではあすの天気を見ていきましょう。あすは、一日中雨が降るでしょう。最後に天気の… 」
〈ゆう〉
「あしたは雨かぁ、憂鬱だな」
「そうだ、この前友達の浮気相手から聞いた雨の日にしか開かないらしい猫カフェに行ってみよう。」
[次の日]
〈ゆう〉
‐チリン チリン-
〈カフェ定員〉
「いらっしゃいませ。猫カフェ“レイン”へようこそ。」
「お好きな席へどうぞ。 」
〈猫〉
「ニャー ニャー」
〈ゆう〉
「可愛いなぁ〜、 見てるだけで癒されるわー」
「腹減った〜何食べよ、おっパンケーキあるじゃん! 」
「すみませーん」
〈カフェ定員〉
「はい、ご注文はお決まりでしょうか。」
〈ゆう〉
「えっと、このパンケーキと青空ソーダをください」
〈カフェ定員〉
「ご注文を繰り返します。パンケーキがおひとつ、青空ソーダがおひとつ、以上でよろしいでしょうか。」
〈ゆう〉
「はい、大丈夫です。」
〈カフェ定員〉
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」
〈はやと〉
-チョン チョン-
「ねえねえ、お兄さんここくるの初めて?」
〈ゆう〉
「うん、そうだよ。ボクは初めてじゃないの?」
〈はやと〉
「はじめてじゃないよーボクはねこの店のじょうれんきゃく?って言うんだよ〜」
〈ゆう〉
「常連客かぁなんかいいなー」
〈はやと〉
「ここはね、雨がふってる時しかやってないんだよぉ〜」
「だからね、お兄さんがねこれたのは奇跡なんだよー」
〈ゆう〉
「そうなんだね〜」(この子めっちゃ可愛いー)
「ボク、お名前は?」
〈はやと〉
「ボク、さくらぎ はやと5さい‼︎」
「お兄さんは?」
〈ゆう〉
「僕?僕はねぇ植田 裕(うえだ ゆう)って言うよ」
〈はやと〉
「お兄さんなんさい?」
〈ゆう〉
「22歳だよ」
〈はやと〉
「そっかぁ、お兄さんゆうって言うんだね、
あっ!そろそろ帰らなきゃじゃーねーゆうにいちゃん」
〈ゆう〉
「バイバイはやとくん」
〈はやと〉
「じゃあまた雨の日にねー」
〈ゆう〉
「可愛かったなー、また来るって約束しちゃった」
[次の雨の日の]
〈ゆう〉
「今日雨かぁ、あのカフェ行くか。」
〈ゆう〉
-チリン チリン-
〈カフェ定員〉
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」
〈ゆう〉
「やっぱはやとくんいないか〜」
〈はやと〉
「ゆうにいちゃんこんにちはー」
〈ゆう〉
「はやとくんこんにちはー」
〈はやと〉
「今日ね、ようちえんでね…」
それから僕は毎回雨の日になるとあのカフェに行きはやとくんに会った。
雨は嫌いだ。
服とか濡れるし、青い綺麗な空が見えないから、
雨は嫌いだ
でも、雨の日に行くあそこは好きだ。