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霜月リラ@低浮上
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雪わたり
宮沢賢治
一
雪がすっかり凍って、あらしのようだった風もやみ、すばらしい月夜になりました。
小さなお庭の雪の上で、四郎とかん子という二人の子供が、
「凍み雪しんこ、かた雪しんこ。」
と叫びながら、ぽんぽん跳ねて遊んでいました。
そこへ、一匹の小さな紺色の狐がやってきました。
狐の紺三郎(こんさぶろう)です。
「子供らよ、狐を馬鹿にするな。狐は嘘をつくというが、大人たちが嘘をつくのだ。」
紺三郎は、二人にそう言って、きびだんごを差し出しました。
「僕たちの作ったきびだんごだ。おいしいから食べてごらん。」
二人がよろこんで食べると、とてもおいしいきびだんごでした。
一段落 終わり
コメント
1件
わあ、第91話、読ませていただきました🦊✨ 雪の夜の静けさと、子供たちの無邪気な声が浮かんでくるようで、すごくきれいな世界観だなって思いました。紺三郎の「嘘をつくのは大人たちだ」っていう台詞が、ふと胸に刺さるというか…童話の優しい語り口の中に、ちゃんと芯のあるメッセージが込められてる感じがして、好きです。 きびだんご、食べてみたいなあ🤍 一段落、お疲れさまでした。次も楽しみにしています🌙