テラーノベル
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クソ長いので時間がある時に見てください。
森の奥の大きな館には、2人の親子が住んでいる。
村の人から人気な母。
誰よりも息子を愛している母。
そして、母の言うことに忠順なためだけに家から出ることを許されない箱入りの息子。
そんな家族の元へ執事として雇われやって来た黒メッシュの青年、
「すち」。
すチはアノ子ヲスクえルかな…?¿
🍵side
コンコン___
🍍「…どうぞ。」
ガチャ___
🍵「…初めまして、今月からなつ様の世話係を務めさせて頂きます。」
「すちと言います、ぜひお名前だけでも覚えてくださると、とても嬉しいです。ニコッ」
初めて会った時の印象がこれからの俺の生活にかかってる…てか、俺 愛想よく出来たのかな…?汗
🍍「…はじめまして。暇なつです…」
🍵「??」
ぇ、それだけ??名前言って終わっちゃったけど、本当にいいの…??
🍍「…この部屋にあるものはすちさんが使っていいです。」
🍵「ぇ…?でも、ここなつ様のお部屋じゃ…」
🍍「俺はほぼ使わないんで、寝るためだけの部屋なんで…」
「俺のことは気にしないでください。」
なつ様は不思議な方だった。
言葉は淡々と出てきて、怒りも喜びも感じられないような優しい話し方で…
まるで人形のようだった。
1週間後
🍍「……ボー。」
🍵「…サッサッ(🧹」
本当になつ様は俺がきてからの1週間この部屋で何かをすることはなかった。
ただ単に俺が掃除をしている時に、1人ベットに座って魂が身体にないかのように外を見つめていた。
🍍「……すちさんは暇な時、なにしてるの…?」
🍵「ビクッ…ぇ、あぁ…え〜っと…」
最初に話した時から初めて話しかけてもらえたかも…
🍵「…私は暇な時は絵を描いたり、歌ったりしてますね…アハハ」
本当に暇な時だけだけどね…💦
🍍「…そっか。」
🍵「ガァーン…」
せっかく話しかけてくれたのに…泣
🍍「…俺も出来るかなボソッ」
🍵「…?」
この時なつ様が言ったことは俺には理解できなかった。執事を雇えて山の奥に大きな館を建てられるほどのお金も持っている。
それに、奥様も村の人からは好印象の様子だった。そんな人の子供が絵も歌もやった事ないなら、違和感でしかなかった。
翌日
🍵「…なつ様?」
🍍「…なに…?」
🍵「いや、特に言いたいことはないんですけど…」
🍵「なつ様って好きな物とか…ありますか…?」
🍍「…ん〜…?」
🍍「…好きだったものはあるけど…」
🍵「〜〜ッ✨本当ですか‼︎(興奮」
🍍「う、うん…(引」
🍍「なんだっけ…なんか、甘くて美味しいやつ…」
🍵「甘くて美味しいやつ…?」
甘くて美味しいものなんてこの世の中にたくさんあるなぁ…
🍵「ほかになんか特徴とかってありましたか?」
🍍「…ん〜…確かバナナとかイチゴが入ってた気がする…」
🍵「…バナナにイチゴ…?」
甘くて、フルーツも入っている食べ物…
🍵「…クレープ…?ボソッ」
🍍「…!それ、クレープって名前だった気がする。」
ふぅ〜ん、クレープだったのか…
🍵「クレープ確かに美味しいですもんねニコッ」
🍍「うん…あれは美味しかったなぁ…」
🍵「?」
美味しかった。そう言うなつ様の顔は目を細め、口を緩く結んでどこか寂しそうな顔をして見せた。
🍵「私、クレープなら作れるので今度作りましょうか?」
🍍「ぇ…ぁ…い、いいの?」
🍵「別に私は大丈夫ですよ?なつ様が食べたいと言うならお作りいたします。ニコッ」
🍍「でも…母さんが…」
なつ様は最初会った時よりは少しづつ感情を俺に見せてくれるようになった。
だけど、毎回「母さん」と言う言葉を前につけながら悲しい顔を見せてくる。
🍵「…奥様に内緒にはどうですか?ニコッ」
普通ならば執事のような立場の奴がこんなことをしてはいけない。
だけど、なつ様の笑顔が見てみたい。
そんなことを考えてしまうと、自分の行動を止めることはできなかった。
🍍「…怒られない?」
🍵「きっと大丈夫ですよ。私も奥様に報告はしません。これは私となつ様の秘密ですよ?」
🍍「うん!✨」
こんなに純粋無垢な子がまだこの世にいたとは…
🍵「少し小さめですが…出来ましたよ、クレープ。」
🍍「…ちっちゃくて可愛い…」
🍵(あなたの方が可愛いですよ…)
※心の中
なんか、なつ様だんだん幼さが表に出てきたな…
🍍「モグモグ…おいしぃ…」
こんなに可愛い生物が何で山の奥の館にいるんだよ…
🍵「…ん?山の奥…?」
何でこの館は山の奥なんかに建っているのだろ…?この街は山の麓《ふもと》に沢山の空き地があるのに…
🍵「…少し質問いいでしょうか?」
🍍「ん?質問?いいよ、俺が分かる範囲だったら。」
🍵「何故この館は、山の奥に建てられているのですか?」
🍍「…母さんが俺のためって…
俺、別にこんなこと望んで無いのになぁ…」
なつ様は望んで無いが、奥様がなつ様のためと仰っているのか…
🍵「では、もう一つ質問しますね。」
🍵「なつ様がいってみたい場所や、やりたいこととかってありますか?」
🍍「何でそれを聞くの?」
🍵「まぁまぁ…なつ様のことは色々知っておきたいからですね。ニコッ」
必殺、即席の理由をつくる‼︎
本当に聞きたい理由は違うけど、本当のことを言ったらサプライズにならないしね。
🍍「う〜ん…?まぁ、まずは外に出たみたい。」
🍵「ふぁ?!」
🍍「…ふぁ…?」
🍵「…すいません…」
情けない声が出てしまった…恥ずかしい…
てか、なつ様外に出てみたいって言ってたよね?!外にすら出たことないの?!
🍵「…なつ様??外に出たことないんですか??」
🍍「ぇ、うん。無いけど…」
何当たり前でしょみたいな顔して俺の方見てるの…??当たり前じゃ無いからね??
🍵「…何でもありません…そのまま続けてください…」
🍍「…う、うん。」
俺こんな家の執事しててよかったのか…?
🍵「私もう笑えてきましたよ…」
🍍「なんで…??」
なつ様の純粋なやってみたいことが、俺らにとっては当たり前のことだからだよ…
🍵「では、明日の夜動きやすい服装で私の部屋まで来てくれますか?」
🍍「ぇ…?すちの部屋…??」
🍵「え…まさか、私の部屋知りませんか?」
🍍「うん。ずっと俺の部屋にいるだけの執事だと思ってたから…」
🍵「私は幽霊か何かですか…?!」
🍍「幽霊だったら殴ってるかも。」
🍵「…」
この人にだったら殴られてもいいかも…(?)
翌日の夜
コンコンッ
🍵「ん…?なつ様ですか?」
〈そうだけど…
🍵「では開けますね。」
ガチャッ
🍍「へぇ〜ここがすちの部屋なんだ…」
俺の部屋って言っても机と椅子、ベットくらいしかない部屋だけどね。
🍵「別にいいもの置いてないでしょう。ほら、行きますよ?」
🍍「へ?どこに…?」
🍵「ん〜…俺が行きたい場所?」
🍍「俺…」
🍵「ぁ…!いや!私です!わたし‼︎」
🍍「すちの一人称は俺なんだぁ〜ニマッ」
🍵「くぅぅ〜…」
ここまで隠し通してきたのに…
🍵「ではなつ様?ここに立ってみてださいニコォ💢」
🍍「お、怒るなって…💦」
🍍「てか、窓の淵に立たせるとか馬鹿なの?!」
🍵「良いからいいから!早くしてください!」
こんなことやってるって奥様にバレたらと俺の首が飛ぶ…
🍍「やだよ!すちが行けよ!」
🍵「別にいいですど、ちゃんと着いてきてくださいよ?」
🍍「え?マジで行くの?!」
🍵「だから、行きますって!何のためにここまで準備したと思ってるんですか!」
🍵「では、俺が先に行くので見ていてくださいよ!!」
ガタッ…
🍍「…まさか、飛び降りるの…?」
🍵「…そうですよニコッ」
タッ…(跳
🍵「先行ってますからね?」
🍍side
🍍「…本当に飛んじゃった…?」
まさか死んだ⁇
〈はやく!来てくださいって!!
あぁ…幻のすちの声まで聞こえてきた…
ん?すちの声⁇
🍵「ちょっと!寒いんですから早くしてくださいって‼︎」
🍍「え!すち?!生きてるの…?」
🍵「勝手に殺さないでくださいよ…」
窓から下を見下ろしたら、池に飛び込んだ様子のすちがいた。
🍍「…死んだのかと思った…ウルッ」
🍵「何で俺死ななくちゃいけないんですか?!まだやりのことしたこといっぱいありますって!」
最後笑顔を見せて飛ぶなんて、死ぬとき以外の選択肢あったのかよ…
🍵「早くしないと奥様にバレますよ…?」
🍍「うぇ…ここ飛ばなきゃならねぇのかよ…」
覚悟を決めろ俺…
ガタッ___タッ、
🍍「…‼︎✨」
飛び立った瞬間今まで母さんの監視の範囲では見ることができないと思っていた誰かが俺にうでを伸ばしてくれているこの光景が嬉しかった。
🍵「ニコッ♪」
🍍「て、うわぁぁ〜〜‼︎」
ドボッン___.(池に落ちる
🍍「つめてぇ〜ッ‼︎」
🍵「当たり前じゃないですかクスッw」
🍍「…てか、外だ…✨」
🍵「切り替え早いですねw」
🍵side
🍍「…すち、ここまで連れてきてくれてありがとうニコッ」
🍵「…っ‼︎……はい♪」
初めはあんなに表情を見せない氷のような人だったのに今となってはなつ様は、炎のように暖かい笑顔を見せてくれるようになった。
これからも奥様のなつ様の監視は続く。だけど、その中でも俺がなつ様の隣に居続けてなつ様の少しでも思い出ができるように一緒に過ごしていきたいなぁ。
🍍「みて✨人が沢山いる‼︎」
🍵「そうですね(微笑」
めっちゃ文書いた…4,200文字だぜ⁇
締まりが悪い気もするけど、こう言うほのぼの系もたまには良いよね〜
しばらくスマホいじれなくなるので、コメント返信はなかなかできないかもだけど、コメントしてくれたりリクエストくれると嬉しいです♪
では、バイバイ!
コメント
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ほのぼの系最高!なんでそんなにいい物語を思い付くんだよ!! なっちゃん×すっちーって…いいな… 自分がおかしいのかもしれないけど、長く感じなかった…