テラーノベル
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も ら っ た も の の 返 し 方
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⚠︎ 元彼すな(復縁します)
HQマイナス ▶︎ HQプラス
_ case1
「 もう無理なんだよ 俺ら 」
___別れよう
_ case 2
『 はぁ? またアンタ彼氏に振られたの? 』
「 またって言い方!やめて! 」
in カフェ
昔からの親友である二人。
話を聞いてもらっている。
『 あー、俺も振られた、彼女に 』
.『 そんなところで倒置法使うなアホ 』
一人は婚約者がいる大親友の女の子、Mちゃん
一人は彼女の切り替わりが激しい男、Tくん
「 今回は私悪くないから 」
『 って言うけど、大体アンタが悪くない?』
「 ……ごもっとも 」
『 俺は俺が悪いことをとっくに自覚してる 』
「 まぁ見た目から極悪人顔だからね 」
『 お前を処す 』
『 冗談はよして、 別れた理由は? 』
「 価値観の違いですー 」
『 それ前回も聞いたわ 』
「 あれ 」
私はバツが何回かある。
といっても、大体いつも彼氏止まり。
結婚まで話をした事例はない。
今回だって、結婚の話をせずに別れた。
「 いや違うの!価値観…ではないけど! 」
『 はいはい、で、理由は? 』
「 りんに浮気されたーっ!! 」
『 浮気するなんて馬鹿な男だな 』
『 うるせぇクソ男 』
『 誰がクソガキバカアホだって? 』
『 そこまで言ってないわ 』
「 知らない女の子と街歩いてた… 」
『 ほう?具体的には? 』
「 知らない可愛い女の子だったよ… 」
「 …アクセサリーショップかな? いた 」
『 ほーん…買ってあげてたのかねぇ 』
『 彼女いるのにアクセ買うとか馬鹿だろ 』
「 りんは馬鹿じゃないから 」
『 頑固だな 』
そう、今回こそ発端は彼氏の倫だった。
それは私が暇で街を歩いていたとき。
不意にアクセサリーショップが目に入った。
店に入ろうと、店の中に視線を移す。
すると、そこにいたのは紛れもない倫だった。
もちろん声をかけようとした。
すると、長身の彼に隠れて出てきた女がいた。
……知らない人だった。
声をかけるのを諦めて、私は家に帰った。
後日、それを本人に話した。
それで喧嘩になってしまったのだ。
一方的に声を荒らげてしまったのは反省。
でも声を荒らげない方が無理だったんだよ。
私、倫が思っている以上に愛が重いから。
_ case 3
「 ねぇ、一昨日アクセショップいた? 」
.
『 あー、いたよ どうした? 』
「 ……あの、女の子…誰? 」
『 …… 』
「 黙るってことは…浮気してた? 」
『 それはしてない…ッ! 』
「 でも、黙ったよね? 」
『 …それは 』
「 私、もう用済みだったかな? 」
『 違う…俺には君が必要だよ 』
「 ねぇ、最後に名前呼んでくれたのいつ? 」
『 …… 』
「 最近いつも君…ってはぐらかすけど 」
「 ……他に女がいるから? 」
『 それは…ッ 』
「 私、毎日倫の為に頑張ったんだよ 」
『 俺の話も聞いてよ … ッ 』
「 聞けないよ … っ 」
『 ……あの日、俺があそこにいたのは… 』
『 …… 』
「 ……言えないんだ 」
『 ……っ 』
「 私は、倫のこと好きだよ 」
『 俺も好きだよ…? 』
「 ……好きじゃ、ないくせに 」
『 …俺の話も聞いてって言ったよね 』
「 …っ 」
『 なんで一方的に責められてるわけ? 』
「 それは…っ 」
『 …もう無理なんだよ俺ら 』
_ case 4
『 どっちもどっちすぎるんだけどそれ 』
「 いや!りんのほうが悪いね 」
『 何を張り合ってるのよ 』
「 だって、女といたのは見たし 」
「 言い逃れはできないし…… 」
『 まぁ、多分浮気だろうけどね 』
「 はー…どうしよ 」
『 どうしよって?なにがよ 』
「 倫に貰ったアクセサリーのこと 」
「 アクセが原因で喧嘩別れしたのに 」
「 倫がくれたアクセを持ってるとか無理 」
『 へー、そういうのは律儀なのね 』
「 早く返しに行かないと 」
『 返すなら貰えばいいのに 』
『 男には分からないわよ 』
「 とりあえず一日一個返す 」
『 一日に全部じゃないの? 』
「 一日に全部返したら一週間後には私のことなんて忘れちゃうでしょ 」
『 未練タラタラじゃん 』
「 あたりまえじゃん 」
「 今回はいけると思ったんだけど 」
『 その…”りん”さん?はいつ出会ったの? 』
「 覚えてないよ、多分高校 」
『 へー、何で出会ったの? 』
_ case 5
『 始めまして、角名倫太郎です 』
私が驚いたのは、名前の読み方じゃない。
この人のイントネーションだった。
私は中学から関西に引っ越してきた。
周りはみんな関西弁を話していた。
一人だけ標準語。
周りから見れば、私はノリが悪い人だった。
そんな時出会ったのが、愛知出身の人。
角名倫太郎だった。
“違う”という恐怖を忘れているようだった。
いや、恐怖すらなかったのかもしれない。
それくらい、周りに馴染んでいた。
憧れだった。
すごく。
『 えっと…名前、なんだっけ? 』
『 君、標準語だったよね?関東出身? 』
いきなり話しかけてきたのは角名くんだった。
本当にいきなりでびっくりした。
「 あっ…えっと… 」
『 ごめん急に。ゆっくりでいいよ 』
少し訛っていた。
きっと周りの人の癖がうつったのだろう。
「 ……あ、えっと、はい。 」
「 東京出身です 」
「 親の都合で引っ越してきました 」
『 へー、めずらしいね 』
『 俺も人の事言えないけどさ 』
『 俺は角名倫太郎…って、同クラだよね 』
「 同クラ…? 」
『 同じクラスって意味 』
『 ん、俺は愛知出身 』
『 バレーのスカウトでこっちきた 』
「 あれ、角名くんバレー部なの? 」
『 うん、部活はバレー部入るつもり 』
「 そっか…かっこいいね 」
『 そう?ありがとう 笑 』
『 変な人だね 』
「 えっ 」
『 バレーってマイナーだからさ 』
「 そう?私はバレー好きだよ 」
『 そう?なら嬉しい 』
バレーが好きで、標準語。
そんな共通点だけで仲良くなっていった。
それは、もう。
私たちは、何年経っても仲が良かった。
私の男運が悪くて、振られた時とか。
慰めてくれるのは、いつも倫だった。
『 …俺にしときゃいいのに 』
倫からそう告げられたとき。
心臓が大きくはねた。
倫が、運命の人なのかな。
そうだったらいいな。
心の底からそう思った。
こんなのは、初めてだった。
_ case 6
「 ぎゃー…いいもん、 」
「 今日の夜からアクセ返しに行くし 」
『 酒飲みすぎ 』
『 すみませーん、烏龍茶一杯 』
『 酒頼むテンションでお茶を頼むな 』
『 お前は飲まなすぎなんだよ 』
「 はー…二人も着いてきて 」
『 いや着いていっちゃダメでしょうが 』
「 えー… 」
in 居酒屋
カフェが混んできて、居酒屋へ移動した。
愚痴を零す度にお酒を口に入れた。
ちょっと度数が低いやつ。
「 私もう帰ろっかな 」
『 それで夜の街を歩くな 』
「 じゃあ泊めて 」
『 私はいいけど 』
「 あ、出来たて新婚ホヤホヤの人の家に泊まるのはダメか 」
『 うるさい 』
「 ごめんごめん 」
『 俺の家は、ど?♡ 』
「 きもい 」
『 ダメに決まってるでしょうが現在フリー 』
『 めっちゃグサグサくるんだけど 』
「 とりあえずひとりで帰るから 」
「 お茶飲んだら落ち着いてきた 」
『 ん、気をつけてね 』
飲み代3000円程度を机に叩きつける。
そして、私は夜の街へと足を一歩踏み出した。
_ case 7
『 あー…ッ… 』
『 くっそ…ッ 』
彼女が出ていってしまった。
…いや、正確には出ていかせてしまった。
しっかりとした理由も説明せずに。
…彼女は、俺が女と歩いているところを見た。
しかし訂正させてほしい点がいくつかある。
まず第一に、俺は浮気していない。
彼女に一途な乙女な男だ。
そして、一緒にいた女は侑の嫁。
侑の誕プレを二人で選んでいたのだ。
そして、俺の彼女の誕プレも。
『 出て… 』
何回も電話をかける。
でも電話からは機械音しか聞こえない。
結局あの日買ったものはまだ渡せていない。
11/23に渡そうと思っていた。
指輪
_ case 8
「 はー… 」
とりあえずアクセサリーを返そう。
ポストに入れておけば大丈夫かな。
今日はブレスレットを返しに来た。
最近くれたもの。
何でもない日だけど…とくれたもの。
カラッ…カラ……
ポストの中でブレスレットが落ちる音がする。
これでいいんだ。
そう思って、踵を返した。
_ case 9
『 ……これ 』
外から物音がして外に来た。
すると、ポストに郵便物が入っていた。
全て出そうと紙類を取る。
残りに何か入っていないかを確認した。
すると、ブレスレットが入っていた。
『 あいつに…あげたやつ 』
少し、心臓が痛くなる。
このまま、目の前からいなくなりそうで。
怖かった。
_ case 10
翌日。
今日はネックレス。
去年のクリスマスにくれたもの。
倫は仕事が入っていたんだっけ。
一緒に過ごせなくてごめんね、って。
イヴの日にくれたんだよね。
ポストに入れる。
ジャラ…カラッ…
音を立てて中へ吸い込まれる。
これでいいんだ。
そう思い込んで、踵を返した。
_ case 11
何日も。何日も入れ続けた。
今日は十日目。
最後は、指輪。
まだ結婚はできないけど指輪を渡すって。
そういわれて、ずっと取っておいたやつ。
カラッ
一回だけ小さな音が鳴った。
これで最後なんだと思うと悲しくなった。
でも、これで諦められるから。
これで諦められるなら。
_ case 12
ついに最後に帰ってきたのは指輪。
俺が初めて渡したものだった。
これでもうこなくなってしまうのか。
そう思うと、俺の足はあの子の家へ向かっていた。
『 お願い…家にいて……ッ 』
_ case 13
ピンポーン
インターホンが鳴る。
こんな時間に来るのは誰だろうか。
不思議に思いながら、ドアを開ける。
「 はーい 」
そこにいたのは元彼だった。
『 …ッいた、よかった 』
「 …なんで 」
なんでいるのか理解できなかった。
私たちはもう別れたはずなのに。
『 ごめん…ごめん…ッ 』
「 ……なにが 」
『 意地張って…怒鳴ってごめん…ッ 』
『 別れようなんて…言ってごめん 』
「 …… とりあえず、入りな 」
元彼を中へと入れた。
数ヶ月前も、こう入れてたよね。
_ case 14
「 倫はどうしたいの 」
そう問いかける
『 …別れたくない 』
「 先に浮気したのはそっちでしょ 」
『 あれは誤解だった 』
「 ……誤解? 」
誤解という言葉に胸がザワついた
「 説明してほしい 」
『 確かに女と歩いてた。それは否定しない 』
『 ……あの女は、侑の嫁なんだよね 』
「 あつむ、くんの奥さん…? 」
『 公表してないから知らなかったよね 』
『 結構前に結婚してたんだよね、侑 』
「 そう…なんだ 」
『 あの日はね… 』
『 侑の誕プレ選びに付き合わされてた 』
「 …私の、勘違いじゃん 」
『 んーん、勘違いさせた俺が悪い 』
倫から事情を全て聞いた。
全て私の勘違いで、私のせいだった。
「 ……っ、ごめん 」
『 俺こそごめん 』
「 こんな私だけど… 」
「 また、付き合ってくれる? 」
『 もちろん、好きだよ、ナマエ 』
『 …私も、好き 』
結局返せないで終わった。
最後の贈り物
#juju×HQ
コメント
1件
**美月ゆめか🌸ちゃんの感想✨** うわああ〜〜もうこのすれ違い切なすぎ😭💔💔 指輪の伏線がえぐすぎて心臓ぎゅってなった…!!「最後の贈り物《言葉》」ってタイトルの回収もまたエモい…ッ🥺💍 さらに出会いのエピソードで「俺にしときゃいいのに」って告白シーン振り返ると余計に泣ける〜〜!! 復縁してよかったね、ほんとよかった…ッ😭💕 もっとこの二人のラブ見たいから続き待ってるよ!!✨