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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
第3章 『遺された手紙と道標』
〜最愛の人が残した最後のお宝〜
第2話 暗号の答え
『フランソワ様、まずこの手紙はどこで見つけたものですか?』
『これは主人の書斎の本棚からです。主人は1年前に天使に襲われて亡くなりました…。』
『…すみません、悲しいことを思い出させてしまいましたね…。』
『いえ、気になさらないで下さい。きっとこの手紙は主人の最期の手紙だと思うんです。実は私と主人は婚約前だったんです。』
『そんな…っ。』
『……。』
『結婚式の前に天使に襲われ亡くなったんです。主人は推理小説が好きだったのでこれを最期に私に託したんだと思います。主人の書斎を片付けていたら見つけたので…。』
『だからこれを私に依頼してきたんですね?』
『はい。知りたいんです。主人の最期の手紙がなんなのか。』
『…わかりました。フランソワ様。私に任せてください。』
『お姉ちゃん、手紙の暗号わかったの?』
『えぇ。意外と簡単よ。』
『流石お姉ちゃんだね…。』
私は手帳と万年筆を用意する。
『asteの賑やかな場所。 swteの緑に囲まれた川のほとり。onthrの砂の中。ustohの寒い雪の中。この4つの中に答えはある。
ヒント ↺↺↻↻』
『手紙の内容はこんな感じね。そしてヒントはこの丸い矢印。これに意味がある。これは並べ替えて読めってこと。』
『並べ替える?』
『並べ替えると方角になる。ということです。』
『流石ルカス。その通りよ。』
『asteを並べ替えるとEAST。つまり東。
次にswteを並べ替えるとWEST。つまり西。onthrを並べ替えるとSOUTH。つまり南。
そして最後、ustouを並べ替えるとNORTH。つまり北。そして文字を繋げ合わせると――。 』
『東の賑やかな場所。西の緑に囲まれた川のほとり。南の砂の中。北の寒い雪の中。この4つの中に答えはある。』
『凄い…!つまりここにいけば手紙の答えが分かるってこと!?』
『えぇ。よし、では手分けして行きましょう。』
こうして、私達はそれぞれの場所へ赴くことに。
東の大地にはハナマル、ユーハン、ラト、バスティンが。
西の大地にはボスキ、シロ、アモン、ロノ
が。
南の大地にはミヤジ、ベリアン、私、テディ、
フランソワ様が。
北の大地にはルカス、ハウレス、ベレン、百合菜が向かうことに。
屋敷に残るのはフェネス、ナック、ラムリ、フルーレが残ることに。いざと言う時に屋敷を守る為だ。
『よし、じゃあ各自向かいましょう。』
『はい。』
『探検みたいで楽しみ!』
『百合菜ったら…遊びじゃないのよ?』
『いいなぁ〜僕も行きたかった。』
『私と一緒に屋敷の掃除でもして待っていましょう。』
『俺達も手伝うよ。』
こうして私達はそれぞれの大地へ出向いた。
数時間後――。
北の大地のメンバー
『北の大地の雪の中と言っても北の大地は雪で埋め尽くされてるからね…。』
『フランソワ様が言うには、北の大地の魔女の街アグノームだって言ってたけど…もしかして、エルヴィラ様が関係してるのかな?』
『それなら話は早いです。早速行きましょう。』
『おや、百合菜さん。アグノームまで来るなんて…何か御用ですか?』
『あの、エルヴィラ様に聞きたいことが…。』
『アンネ・フランソワ様から何か聞いていませんか?』
『……!ふふっ。やっと探しにこられたんですね。フランソワさんは。』
『もしかしてエルヴィラ様……。』
『えぇ。フランソワさんの旦那様アンネ・マルクスさんから預かってますよ。お手紙を。』
『て、手紙!?』
『フランソワが来たら渡してくれと頼まれまして。』
『まさかまた暗号……?』
西の大地のメンバー
『川のほとりというと…この辺りか。』
『この森の中にあるのか。』
『掘ってみるっすか?』
『答えが何も分からないから埋められてとは限らないと思いますけど…。もしかしたら木の上…。あ!』
『何か見つけたのか?』
『木のところに木箱があります!』
『よし、ロノ、登れ。』
『え、俺ですか?』
『お前しかいねぇだろ。早く登れ。』
『人使いが荒いんだから……。』
南の大地のメンバー
『砂の中に埋めてるってことなのでしょうかこれは…。』
『フランソワ様、南の大地になにか身寄りとかあるとか聞いてませんか?』
『いえ、私は何も……。』
『ただ南の大地にあるって示すのなら埋められてるとは限らないんじゃないかな?』
『え?』
『シャーキル様に聞いてみるってことですか?』
『あぁ。アンネ・マルクスさんは貴族だ。
パーティーにも出向いてることがあるはずだ。そしたら必ず当主様にもあってるはずだ面識もきっとある。』
『なるほど…行ってみましょう。』
『アンネ・マルクス…。その奥様か。』
『は、はい。』
『確かに貰い受けている。手紙だ。』
『また手紙!?』
『主人は一体何を考えているのかしら…。』
東の大地のメンバー
『フガヤマの祭りはいつも賑やかだな。』
『えぇ。ところで、バスティンさん。』
『なんだ?』
『ハナマルさんを見かけませんでした?』
『ハナマルさんなら……。』
俺は指を指す。
『おっちゃんもう一杯くれー』
『お酒を飲んでいる。』
『(╬◣д◢)』
(全くあの人は!)
『ハナマルさん!何してるんですか!遊びに来てるんじゃないんですよ!』
『まぁそんな怒るなよ〜。はい、これ。』
『なんですかこれ。』
『そこの屋台のおっさんからだ。アンネ・フランソワの名前を出したらくれたよ。』
『まさかこれが答えの…?』
『手紙…?』
まさかの4枚の手紙。その中にはなんて書かれてあるのだろうか――。
『…全然分からないね。お姉ちゃんがいないと…。』
『全然分かんないっす。』
『…これ、もしかして他のみんなが貰った手紙を合わせれば…。』
『最初のよりさらに難しいですね…。』
そして、それぞれは屋敷に帰り、貰った手紙を開封する。
次回
第3話 第2の暗号