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コメント
4件
ぐふふふふ、尊い....ありがとうございます
おっふ。尊いよぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
有馬side
学校の帰り、偶然アクアと会って2人で帰っていた。普段だったら飛び跳ねるくらいには嬉しいことだけど……
有馬)……
今はそれどころじゃない。
アクア)有馬、どうしたんだ？
少し心配そうに私の顔を覗き込んでくるアクアをカッコイイと思うが、やっぱり頭にあるのは……
有馬)ヤバい…テスト勉強まだ何もしてない！！！
アクア)…は？
そう。いつもは完璧にテスト対策をしている私に、テスト1週間を切っている状態でのノー勉は、中学時代を含めて今回が初めて。
有馬)どうしよ〜！文系はなんとかなるけど、理数系はホントにムリ！公式分からない！
アクア)普段から勉強しとけよ
有馬)最近は仕事が増えてきてそれどころじゃないのよ！
アクア)贅沢な悩みだな
折角アクアと2人きりで帰ってるのに、テストが私を邪魔してくる…。
有馬)鬱だわ……
アクア)先生に聞いたらどうだ？
有馬)なんの因縁か、理数系の先生みんなクソなジジイしかいないのよ……
アクア)めっちゃストレートに言うじゃん
時代に縛られてる先生が理数系に集まってる……これはもう詰みよ。
有馬)あ〜もう！どうしたら良いのよーーー！！！
アクア)ここ人多いから、静かにしろ
有馬)ご尤もで……
アクア)だったら、家来る？
有馬)えっ？
耳を疑った。アクア、今なんて……
アクア)勉強なら教えられるけど
有馬)…行く！
アクア)決まりだな
そう言って笑うアクアは、最高にカッコよかった。
【星野家】
アクアside
この世の終わりみたいな顔をした有馬を放っておけなくて、家で勉強を教えることにした。
ルビー)お兄ちゃん、おかえり！
アクア)ただいま
ルビー)あれ、なんで先輩もいるの？
アクア)勉強を教えようと思ってな
俺がそう言うと、ルビーはピシリと固まった。おい、まさかコイツ……
ルビー)お兄ちゃん、私にも教えて！
アクア)ノート渡しただろ
ルビー)だって、文字だけじゃわからないもん！
やっぱりかと思った。だが、今回は絶対に協力してやらない。
アクア)前回の中間テストで、『次のテストは私だけで高得点をとる！』って言ってたのは、どこの星野瑠美衣だったっけ？
ルビー)ハイ、私デス……
アクア)今回はノートだけで頑張れ
ルビー)はーい
アクア)ごめん有馬、立たせっぱなしだったな
有馬)大丈夫よ。いきなり家に上がらせてもらうんだから
ルビー)いらっしゃい先輩！お茶用意しておくね！
有馬)お邪魔します
アクア)んじゃ、リビングでくつろいでくれ。俺は自分の部屋を片してくるから
有馬)えっ、アクアの部屋で勉強するの！？
アクア)そのつもりだけど…嫌だったか？
有馬)嫌じゃない！嬉しい！
アクア)…嬉しい？
有馬)あっ、な、なんでもない！
アクア)そっか。終わったら呼ぶから、分からない所にマークしとけよ
よく分からないけど、嫌じゃないなら良いか。
【リビング】
有馬side
アクアの部屋で勉強…アクアの部屋で……ふーん。
ルビー)せーんぱい！はい、麦茶！
有馬)ありがとうルビー。いただきます
ルビー)召し上がれ！
これ、お客様用のコップかしら。結構人が来るのね。アクアは兎も角、ルビーは友達がたくさんいるらしいし。
ルビー)んふふ……
有馬)…何よ。ニヤニヤしちゃって
ルビー)いや〜。先輩ってお兄ちゃんの事が好きなんだなって！
有馬)っ、けほっごほっ…！
その言葉に、思わずむせてしまった。
ルビー)汚っ！？
有馬)っ、失礼ね！誰のせいだと思ってるのよ！
ルビー)…先輩の自業自得？
有馬)いびるぞマジで！
ルビー)はい、ティッシュ
有馬)もう…ありがと！！！！！
ティッシュで拭き終わった後、ルビーに新しいお茶を持ってきてもらった。
ルビー)で、お兄ちゃんのこと好きなの？
有馬)…まぁ、好きよ
ルビー)きゃー！キター！
有馬)なんでそんなに喜んでんのよ……
ルビー)恋バナなんて、女子の醍醐味じゃん！根掘り葉掘り聞きたいじゃん！
有馬)知らないわよ……
ルビー)いつ好きになったの？
有馬)自覚したのは『今日あま』の時ね。あんなに胸が高まったのは人生で初めてだった……
ルビー)んー。あれ、じゃあ『今ガチ』の時は……
有馬)はっきり言って、地獄だったわ……
ルビー)ひえー。お兄ちゃんってば恐ろしい男〜
散々な言われようね。まぁ、女の子たらしなのには同感だけど。
アクア)誰が『恐ろしい男』だって？
有馬)っ、アクア！？
ルビー)お兄ちゃん、いつからそこに……
アクア)有馬の『はっきり言って、地獄だったわ』らへんだな
有馬)……
あっっっぶな…ギリギリセーフってところね。
ルビー)ていうか、片付けるの早くない？
アクア)お前の部屋が汚いんだよ
ルビー)そんなことないもん！
アクア)はいはい
アクア)有馬、行くぞ
有馬)あっ、待って！私ちょっと御手洗に行きたいんだけど
ルビー)だったら、私が案内するよ！
有馬)え？いや、口頭で言ってくれたらそれで……
ルビー)れっつごー！
有馬)ちょ、ちょっとルビー！？
アクアside
ルビーと有馬がリビングから出ていくのを見送り、さっきまでこっそり聞いていた会話にぐるぐると頭を支配される。
《えっ、アクアの部屋で勉強するの！？》
《嫌じゃない！嬉しい！》
《…まぁ、好きよ》
《自覚したのは『今日あま』の時ね。あんなに胸が高まったのは人生で初めてだった……》
アクア)…マジか
顔に熱が上がるのを感じる。嬉しいけど、どうしよう。ヤバい、熱い。
アクア)どんな顔して勉強教えれば良いんだよ……
終わり
